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結婚を意識し始めた30歳前後のカップルにとって、同棲は重要な人生の転機なのではないでしょうか。同棲をきっかけに結婚について真剣に考え始めることもあるでしょうし、思いがけず周りからの反対意見が出たり、同棲してから相手の嫌なポイントに巡り合わせたりしてしまうこともしばしば。
そこで、本記事では、結婚前の同棲がもたらすメリットとデメリットを掘り下げ、後悔のない選択をするための心構えやアクションについて解説します。
目次
同棲を始めるきっかけはカップルによって様々ですが、多くの場合、二人の関係性やライフステージの変化がきっかけになるのではないでしょうか。
婚約やプロポーズを経て同棲を開始するケースは、既に深い信頼関係があり、結婚への道筋が整っている状態のため、スムーズに同棲生活が始まる場合がほとんどです。結婚を視野に入れた生活設計がしやすく、将来の目標や価値観を共有しやすいため、メリットも大きいでしょう。
あらかじめ問題点を洗い出して、改善してから入籍するため、離婚のリスクも下がります。
新しい職場への異動や転職、あるいは転居などのライフイベントが同棲を始めるきっかけだったというカップルも少なくありません。遠距離恋愛だったふたりが同じ地域で暮らせるようになった、二人とも大学を卒業して実家を出た、どちらかのアパートが更新を迎えたなどのパターンが多いです。
将来の結婚を見据えた場合もあれば、経済的な負担軽減を狙った同棲もありえます。パートナーと共に住むことでお互いを支え合い、変化に柔軟に対応できる点は大きなメリットです。
同棲前に押さえておきたい重要ポイント。それは事前の話し合いです。生活習慣、金銭感覚、価値観のズレなどの想定外のトラブルが2人の関係に傷をつけてしまう場合があるためです。
特に話し合っておきたいのは次の3つ。
◻︎住居選びや生活費の負担方法
◻︎家事の分担や役割分担
◻︎将来の目標や結婚に対する考え方
どちらかの家に住むのか、新居を探すのか。家賃、光熱費、食費などの生活費をどのように分担するか。こういった生活に関するルールをしっかり決めておきましょう。そして洗濯、掃除、ゴミ出しなど、具体的な家事項目をリストアップし、お互いの得意分野やライフスタイルに合わせて分担方法を決めます。
最後に同棲の目的と、結婚の具体的な時期や計画を詰めておくことで、生活にメリハリが生まれます。大切なのは二人の将来の方向性を一致させること。しっかり話し合う機会を作っておいてください。
同棲をスムーズに始めるためには、具体的な準備と計画が不可欠です。
まずは、2人の両親に報告をしておきましょう。同棲は、結婚を前提とした関係であっても、両親にとってはデリケートな問題。両家の親御さんに理解してもらうことが重要です。
両親への報告の理想は、「2人の将来をより良くするための同棲」であり、「結婚を真面目に考えており、その準備期間にしていく同棲」である、と伝えられることです。
家賃や生活費の節約も大きいですが、それ以上に2人の将来のためであることを伝えておきましょう。
気をつけておきたいのは、親御さんにとって「突然見知らぬ人がやってきた」ように思われないようにすること。そのため初回の挨拶は同棲直前ではなく、ある程度交際が安定した段階で済ませておくと安心ですね。
同棲生活で最も揉めやすいのが、家事分担と金銭管理です。特にお金が絡む問題は根深く、最悪2人の関係が修復不能になるかも。
家事の種類は多岐にわたるため、まずはどういう条件で分担するか決めます。こうすることで、今後新たなタスクが出てきた時も、平和に分担できます。例えば時間帯別(朝・昼・晩)や頻度(定期・不定期)で分類すると明確になります。
逆に、料理、洗濯、掃除だけでなく、ゴミ出し、買い物、在庫管理、布団干しなど大小全ての家事に担当をつけると混乱しますし、計画倒れになってしまう確率も上がります。
生活費について、最も一般的なのは「総額を折半する」方法です。ほかに、生活費の項目ごとに担当を決めて支払う、収入が多い方が多く払うというケースもよく見ます。また、「家賃と管理費だけどちらかが払い、残りはもう片方」「二人の共通口座に一定金額を積み立てて、あとは自由」という場合もあります。
二人の好みや収入に合わせて考えてみてください。
「同棲は結婚へのステップ!」と考えるカップルと同じくらい、「好きだからとりあえずルームシェア!」というカップルもいます。
ただ、結婚が視野に入っているなら、同棲の期間やその後の結婚時期、子育て、キャリアプランなど、具体的な将来の目標も決めておきたいところです。関係の安定につながります。
同棲は結婚生活の予行演習としてさまざまな気づきが得られます。具体的なメリットを3つご紹介します。
同棲は、結婚後のリアルな共同生活を体験できる絶好の機会です。日常生活のルーティン、互いの価値観や生活リズムがわかります。「思ったより起きるタイミングが違った」「部屋でパジャマのまま過ごしている」など些細な、しかしトラブルになりそうな問題を洗い出せるほか、家事や生活費の最適な分担方法がわかるようになります。
二人で生活費を分担することで、個々の経済的負担が大幅に軽減されるのは同棲の大きなメリットの一つです。
例えばそれまで家賃7万円の家にそれぞれ暮らしていたのを、2人で12万円の家にすれば、2万円の節約に。また光熱費や食費・日用品代の削減もできますし、ネット回線や家電は1つにまとめられます。
さらに、お互いの金銭感覚やお金を使う傾向もわかります。
問題を共に解決し、日常のささやかな喜びをその場で共有できるため、二人の関係はより強固になります。仕事で忙しくても自然とコミュニケーションが取れますし、これまで気づかなかった、相手の素敵な点が見つかるかも。病気や災害時に助け合える安心感も大きいですね。
もちろん同棲はいいことばかりではありません。いくつかのリスクやデメリットも存在します。
これまで気づかなかった相手の欠点を知ってしまうことで、関係が悪化するかもしれません。「実は二股していた」「暴力や暴言を振るう」などの壮大なトラブルでなかったとしても、「朝早起きしすぎ」「トイレが長い」「脱いだ靴下を洗濯機に入れない」などの小さな問題が積み重なり、恋愛感情を失ってしまう可能性も。
同棲を始めると日々の生活が安定し、一緒にいることが当たり前になるため、結婚に対する緊急性や必要性を感じなくなるケースがあります。
もちろん2人とも幸せならOKなのですが、そのうち「結婚する未来が見えない」「同棲の理由がわからない」「結局1人のほうが気楽だ」など、交際が終わってしまうパターンも。
これぞ、という相手の場合は、同棲≒婚約だという共通認識を持たせておくのがよいでしょう。
一番気をつけたいのは、お金と仕事のトラブルです。特に、生活費の分担方法が不公平だと不満が募り、関係悪化につながります。
「同棲開始段階で決めたお金のルールを後から変更させてもらえず、ボーナスを切り崩しながら生活していた」「相手が払うべきお金を払わず自分が肩代わりするハメになった」などの問題が、修復できないレベルのトラブルになってしまうことも。
また、掃除や炊事の家事では、食事後の皿を洗わない、床掃除が適当、洗濯物を畳まないといった小さな家事方針の違いが思わぬ対立につながってしまうことも。同棲で浮いたお金で、食洗機やルンバなどを導入するのもいいかもしれませんね。
同棲を結婚へと繋げ、幸せで充実した共同生活を送るためには、いくつかの重要なポイントがあります。
それぞれの価値観が違うのは当たり前です。食の好み、清潔感の基準、お金の使い道、プライベートの過ごし方など、多くの違いが出るでしょう。重要なのは「歩み寄る」姿勢と「相手を思いやる」気持ち。納得できなくても否定せずに理解してあげる、そんな心の深さが大切です。
同棲期間を設定することで、同棲の目的が明確になります。
先述のとおり、「好きだから」という理由で同棲を始めると、思いがけず期間が長引き、結婚のタイミングを逃してしまうかも。同棲が恋愛感情による一時的なものなのか、将来の結婚を見据えた長期的な計画であるのかを整理してから、同棲の区切りを明確にして、同棲生活を始めてみてください。
生活習慣や家事の分担、プライベートスペースの確保など、具体的なルールを事前に決めておくことで、無用な衝突を避けることができます。ルールは「よりよい関係を築くこと」を前提に、厳しすぎず、柔軟性を持たせることが大切です。特にお金、交友関係、家事、食べ物、睡眠時間あたりはケンカの元になり得ます。
同棲中に不満や不安が生じるのは自然なことです。だからこそ、それらを放置せず、定期的に話し合う場を設けましょう。不満をオープンに伝え、相手はそれを頭ごなしに否定しない。感情的にならず、「私はこう感じる」という「アイメッセージ」で具体的に伝えることで、相手が受け止めやすくなります。
結婚前の同棲は、結婚生活のシミュレーション、生活費の軽減、絆を深めるなど、多くのメリットをもたらします。一方で、生活習慣や価値観のズレ、金銭トラブル、そして結婚への意欲の低下といったリスクも。
そのため、「同棲の区切りや目標を明確に」した上で、「結婚を見越した」同棲に繋げられるのが理想です。もし将来を考える相手がいるようでしたら、一度同棲を考えてみてもいいかもしれませんね。
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