常に自分のことを気にしてくれる、求めてくれる。そんなパートナーがいると嬉しいものです。しかし、常に連絡を取り続けたり、予定を把握したがったりされると困ってしまうこともありますよね。
今回は、そんな「束縛彼氏」の特徴や付き合い方、交際からの脱出方法をご紹介します。
束縛されること自体も不快なものですが、実は危険サインが隠れていることも。
ここでは、束縛をする理由や、エスカレートする可能性について説明します。
彼自身の性格や家庭環境、過去の恋愛経験などが複雑に絡み合っているケースが多いです。
子どもの頃に愛情を十分に注いでもらえなかったことへの反動、元カノの裏切りによる破局へのトラウマなどが、「愛情を独り占めしたい」「また浮気されるかも」といった不安や自信のなさに繋がります。
これらのネガティブな感情により、強いコントロール欲求や自己中心的思考に陥り、結果的に束縛に至ってしまうのです。
彼氏の束縛行為がエスカレートした結果、精神的なD V(ドメスティックバイオレンス)に発展することがあります。
「束縛=愛情」と片付けてしまうのはあまりにも安易。今後別れを切り出した際にストーカー化する事件もあります。
早い段階で危険なサインを見極め、自分自身を守る術を身につけることが大切です。
それでは、「束縛が激しい男性」というのはどのような人でしょう?
ご自身の彼氏に当てはまっているものがないか、確認していきましょう。
例えば、毎日の予定を時間や相手を含めて事細かにチェックしてきたり、学生時代の男友達や同僚の男性に嫉妬して連絡先を消させようとしたり、連絡を頻繁に返さないと怒涛の如く電話をしてきたり、無理やり位置情報アプリを入れさせようとしたり……
彼女を自分の管理下に置きたい、他の男性と会話させたくない、といった自分勝手な欲望をぶつけてこようとするでしょう。
実は、自己肯定感が低いことの表れ。他者から低い評価をされることを極端に嫌うため、プライドが高くなります。
冗談でからかわれたときに度を越して怒り出したり、間違いをしたときにも折れたり謝罪することを拒否することもしばしば。
自分が絶対正しいという思い込みから、他者を否定し見下しがち。
なお、「他者」には彼女も例外ではありません。キャリアや趣味に関してなど、自尊心を傷つける言動をしマウントをとってくる可能性があります。
彼女が嫌がっているのに、なぜ束縛をやめることができないのでしょうか?
束縛彼氏の心理状態について解説します。
恋人は自分の所有物。自分の思い通りに動かないと許せない、といった自己中心的な考え方に陥りがちです。
プライドが高い一面から、「自分が傷つきたくないから」といった恐怖心で束縛してくることもしばしば。
なんとしても自分の意のままに相手を動かしたいといった強いコントロール欲求があります。
視野が狭く、自分が絶対的に正しいと思い込んでいる傾向が強いため、反論したりすると不機嫌になったり高圧的になるケースも少なくありません。
自分に自信がなく、常に不安や嫉妬心に駆られた故の束縛もよく見られます。
「彼女が他の男に好意を持つかも」「自分から離れてしまうかもしれない」といった不安から、異性との接触を激しく拒絶してしまうのです。
これには、元々の嫉妬しやすい性格や、過去に浮気をされたトラウマから不安を抱きやすくなった経緯など理由は様々です。
束縛彼氏のやりがちな行動パターンを紹介します。
付き合っている間は気づかなくとも、実は過剰な束縛だったということは珍しくありません。一度確認してみましょう。
「今どこで誰と何をしているのか」など、毎日細かい内容まで連絡を求めてきます。
自身が納得するまでしつこく、男性がその場にいるかなども詳細に聞きたがります。連絡が遅れてしまうだけで、怒って着信を何度も残したり、不機嫌になることも。
一方的に自由を制限するルールを決め、それを厳守するように強要します。
例えば、
・毎日必ず電話をすること
・出かけるときは、行先、誰と会うか、帰宅時間を報告し、写真で証拠を送ること
・メッセージを送ったら15分以内に返信をすること
・自分以外の男性と食事をしたり、会話をしてはいけない
・女友達だけでも、旅行や飲み会は禁止
など、彼女の楽しみや自由より自分との交流を優先するよう強いてきます。
彼女の交友関係に過剰なまでに干渉することも。
古くから付き合いのある男友達や男性の同僚との関係はもちろん、実家に帰るな、会社の飲み会禁止、女友達と出かけるのも嫌な顔をする、などといった社会生活に差し障りが出るような過干渉ぶりを見せます。
それでは、束縛してくるような男性とはどのように付き合っていけば良いのでしょうか?
ご自身をしっかり持ち、場の勢いに流されないことが大切です。
束縛をしているという自覚や悪気がない場合も少なくありません。
我慢したり、曖昧な態度を取ったりせず、「このような行為はやめてほしい」といった自分の意見を明確に伝えましょう。
プライベートな領域は人それぞれ。いくら交際していても、全てを共有する必要はありません。
「どこまでがOKで、どこからがNGなのか」を明確に線引きし、相手にそれを理解させる必要があります。
「自分が愛されているのだろうか」という自信のなさと不安から束縛するタイプには、愛情を示してあげるのもあり。
1日のスケジュールを聞かれる前に伝える、一緒に遊びに行く相手の情報を教える、連絡をマメにするなど、信頼を積めるようにするだけで束縛行為が落ち着くかもしれません。
普段から愛情を言葉にして安心させるのもおすすめです。
愛情があるなら、話し合い寄り添って解決したいものです。しかし、改善されなかったり理解されなかった際には、自身を守るためにも離れてしまうのがベスト。
ご自身の身の安全を確保することが最優先。
同棲しているのなら、別々に暮らす準備、緊急連絡先を確保を進めましょう。情報が漏れないよう、共通の知人などには行先を知らせないよう注意しましょう。
一人で抱え込まず、信頼できる友人や家族に相談しましょう。別れ話がこじれ、暴力を振るわれたりストーカー化したときには、迷わず警察や専門機関に助けを求めてください。
できるだけ冷静に、考えた上での決断だということをハッキリと伝えましょう。連絡をずるずる続けたり、優しすぎる対応をしてしまうと関係がこじれる可能性があります。
彼の反応によっては、直接会わずに電話やメールで伝える、または共通の友人など第三者の立会いの元で伝えるなどの手段をとりましょう。
愛し合って一緒にいようと決めた関係。互いに尊重し合う「正常」な関係性のためには、よく話し合うことが大切です。
しかし、相手に束縛をやめず、あなたを無理やりコントロールしたがるなら長く一緒にいても疲れるだけ。別れる選択も視野に入れるのも良いかもしれません。
幸せな恋愛ができるよう、心からお祈りしております。