レストランデートは、大人の女性をアピールする格好の舞台! 女度がアップする作法や覚えてきたいマナーをご紹介します。
待ち合わせの時は、男性がいつ現れてもいいように、美しい立ち姿を意識していたいですよね。
ポイントは、姿勢の良さ。上にひっぱられるイメージで背筋を伸ばしてすっと立ちます。肩甲骨を左右に開くようにすると猫背にならず美しく立つことができます。
手提げバッグを持っているなら両手で体の前に持ち、足はクロスさせるとかわいらしく見えます。また片足を足の半分だけ前に出せば女性らしい凛とした立ち姿になります。自分の立ち姿にちょっと気をつけるだけでも、ぐんと印象をアップさせることができます。あなたを見つけた男性はきっと好印象を抱くはずですよ。
時間をつぶすためにスマホを見る方も多いかと思いますが、画面を見ると猫背になって表情も硬くなりがち。これは避けたほうがいいかもしれませんね。壁に寄りかかるのもだらしなく見えてしまいがちです。
レストランに入店し、椅子に着席するときに左右のどちら側から着席しているでしょうか? 実はこれ、椅子の左側からが正解。西洋では上座が右とされているからです。外交などの国際的な舞台でも「右上位」がマナーとして定着しているんですよ。「着席は左から」と覚えて普段から習慣にしておくといいかもしれませんね。
次に椅子の前に進んだらテーブルに近づいて立ちます。お店の方が椅子を押してくれるので、それに合わせて座ります。この時、テーブルから離れた位置に座ると、座った後にまた椅子をテーブルに寄せなければならなくなるので、テーブルにしっかりと体を寄せておくことがポイントです。
そして、背もたれには背中をつけず、背もたれからこぶし1個分くらい開けて背筋をのばせば、座り姿も美しくなります。バッグをクロークに預けなかった場合は、バッグを背もたれと背中の間に置くとスマートです。
慣れていないと緊張するかもしれませんが、着席までのこの一連の動作がスムーズにできると、大人の女性としての余裕が感じられ、いいスタートを切れますよ。
事前に行くレストランが分かっているなら、インターネットで雰囲気を調べ、イメージトレーニングをしておくのもおすすめです。
ワイングラスは、ステム(脚)を親指・人差し指でつまんで、残りの指を人差し指に添えるようにして持つと美しく見えます。女性らしさを引き出してくれる仕草ですが、力を入れすぎるとぎこちなく見えるので、あくまで“ソフトに持つ”ようにするのがコツです。
ちなみに、ステムを持つ理由は、グラスのボウル部分に触れると手の温度がワインに伝わり、味や香りに影響してしまうから。ところがこのスタイルは日本だけで、欧米ではカジュアルな場でもフォーマルな場でも、ボウル部分を持っています。外国の人が集まるパーティでは、持ち方を変えたほうがいい場合もあるので、ワイングラスはまわりを見て臨機応変に扱います。
次に気をつけたいのはワインを飲む仕草です。ありがちなのが、あごを上げて上を見ながらグラスを傾ける飲み方。これは子供っぽく見えてしまいます。グラスの中を見つめるようにして目線を下にし、相手に対して少し斜めを向くと、大人の女性らしく見えます。
もうこれ以上はワインを注いでもらわなくて大丈夫、という時には、ワインを注がれそうになった時にワイングラスの上に手をかざすようにしましょう。指先が縁に触れるくらいがスマートです。
グラスにつく口紅は、なるべく相手に見せたくないですよね。前もって口紅をティッシュやあぶらとり紙でオフしておくとグラスにつきにくくなります。また、食事中はグラスに口をつける前に、ナプキンで都度、口元をおさえ口紅や食事の油を取っておくと、さらにグラスに口紅がつきにくくなります。
それでもある程度はグラスに口紅がついてしまうことも。グラスの汚れに気が付いたら、さっと拭き取ります。ただし、ナプキンでグラスを直接拭くのはマナー違反とされています。まずは指でグラスをぬぐい、その指の汚れをそっとナプキンで拭き取ります。
また、飲み口は一か所に決めておくと、汚れの範囲を広げずにすみます。
食事をしている時、カトラリーを使っていない左手はどうなっているでしょうか。左手を出さずに、片手だけで食事をしているのは決して行儀よく見えないので注意!頬づえをつくのも、大人の作法としてNGです。指を揃えて、お皿の縁に添えることで、美しく見えます。
お皿がテーブルにない時にも、両手は常にテーブルの上に出しておくのが基本です。
箸で料理を食べるタイプのレストランでは、箸の扱い方にも気をつけたいですね。ポイントは持つ時・置く時に両手を正しく使うことです。
まず持つ時には、右手で箸を上から持ち、左手の手のひらを上にむけて箸の下に添え、左手の親指で箸をおさえます。そして右手で箸頭を包むように持ち替え、左手を外します。
箸を置く時も、持つ時と逆の順番で両手を使います。まず箸の下に左手を添えて左手の親指で箸をおさえます。右手をくるっと返して右手で箸をつまむようにして左手をはずして箸置きに戻しましょう。和食では必須の箸。正しく使えば、あなたへの印象もさらに良くなるはずですよ。
どうしても料理を食べきれないときには、残った料理をお皿の脇に寄せてまとめ、そのうえにナイフとフォークをのせてお皿の右下に揃えます。
ちなみに、ナイフの刃を外側ではなく、必ず内側に向けるようにします。外側にすると人に刃を向けることになり、失礼な行為にあたります。
ウエイターがお皿を下げに来たときに「お腹がいっぱいで、残してしまってごめんなさい」と申し訳ないという気持ちを伝えるのも大人の女性の気配りです。
食事を終えて帰る時には、テーブルの上にナプキンを置きます。実はこの時、きっちりナプキンをたたんでしまうと「料理に満足しなかった」というサインになってしまいます。ですから無造作に置いてOK。これは「ナプキンをたたむのを忘れてしまうほどおいしかった」という意味があるからです。
ただ、ナプキンをぐちゃぐちゃに置くのも、上品に見えませんし、なんだか気が引けますよね。角を合わせないようにして、軽くたたむくらいがちょうどよいでしょう。ちなみに、椅子の座面に置いて席を立つと、「まだ帰らない」というサインに。ナプキンの置き方ひとつにもいろんな意味があるということを知っておくといいですね。
いかがでしたか? レストランには確かにマナーがいろいろとありますが、一番大切なのは、相手やお店を“気遣う気持ち”。あまり堅くならず、相手を思いやりながらリラックスして二人の時間を楽しんでくださいね。
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