「100年に一度の不況」と言われる昨今、男子の懐事情も厳しくデートで割り勘なんて、もはや当たり前。
しかし、外資系金融機関に勤務する中村さん(30歳・仮名)は金融不況も何のその、
バリバリ働いて、ガッツリ稼いでいる。
そして、女性や友人たちに大盤ぶる舞いという気前の良さ。ルックスだって悪くない。
高給取りらしくブランドものばかり身につけているが、これ見よがしでなくさりげなくキメている。
そんな中村さんがなぜモテないのだろうか?
「まあ、カネ持っているのにモテないのはおかしい、とか言うつもりはないんですけどね。
少なくともマイナス要素ではないと思うんです」
カネ持っていることをひけらかしているとか?
周りの人たちにこれ見よがしに大盤振る舞いして、反感を買っているとか?
「そんなことないですよ! 自分が高給取りであることは公言して隠してはないですけどね。
でも、それを威張ったりしてはいないですよ」
でも、高給取りであることを公言しているというのは、やっぱりそういう部分を女性にアピールしたいんでしょ?
それが鼻につくんじゃないの?
「たぶん本音として、深層心理的にはそういう部分もあるんでしょうけど、鼻につくほどじゃないと思うけどなあ。僕がアピールしているのは、『稼いでいる』という部分より『気前がいい』という部分なんですけどね」
なるほど。確かにお金を持っていてもケチな人っているもんね。
というか、ケチだからカネ持ちだっていう側面もあるし。
「でしょう? バリバリ働いて稼いで気前良く使う、というのは、女性から見ても好感度が高いと思うんですけど」
でも、モテないんだ?
「そうなんです。結婚を考えていたら、経済的に不安のない男ってポイント高いと思うんですよねえ。
なのに、なんでモテないんだろ?」
外車とか乗り回して高級店に出入りしている、みたいな感じで、庶民はちょっと引いちゃうとか?
「ああ、外資系金融マンって、そういうイメージありますよね。
あながち間違いではないですけど、これ見よがしにならないように僕も気をつけていますよ。
大盤振る舞いっていっても高級レストランとかではなくて、やっぱり居酒屋が多いです。
そういう高級店はよっぽど親しくなってからだし、
行くとしても彼女の誕生日やクリスマスみたいな特別な日くらいです」
そこは常識的な感覚なんだ。
「そりゃそうですって。今どきバブリーなのは流行らないし、
そんなことしても普通の女性に好かれないことはわかっていますよー。
それに僕、そんなに自分が高給取りなことは重要視していませんから。
たまたま今、自分が他人よりもお金を稼ぐ立場にいるから奢っているというだけで……」
話を聞く限りでは金銭感覚もまともだし、決して自分が高給取りであることをひけらかしているわけでもない。
高給取りのわりにはお金に執着せず好感度も高い。
この人と結婚したら経済的な不安がなさそうだし、女性にモテない理由なんてないと思うんだけど……。
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