男女平等の昨今、「男なんだから~」みたいなことを言われる機会は、
以前より少なくなっているが、やっぱり女性だったら、恋愛の主導権は男性に握って欲しいと思うのが正直なところではないだろうか。草食系男子と呼ばれる男性が増えている中、今回登場する佐藤さん(28歳・仮名)も主導権を握りたくない男性のひとり。
「デートの行き先にしろレストランで何を食べるにしろ、全部女性におまかせです。女性との関係で、基本的に僕が主導権を握ることって、まずないですね」
でも、そういうのって、どうなの?
女性に不評なんじゃない?
「確かに。最近は女性が強くなってきているけど、やっぱり『男のくせに~』とか『男なんだから』みたいなことは言われますね」
それでも主導権を握る気はない?
「というか、デートの行き先にしろ、何を食べたいかにしろ、僕としては女性が気に入るのが一番と思っているんでね。僕が喜ぶよりも、相手が喜ぶのを見たいというのがあるんで」
なるほど~。
「自分のことばかりに執着したり、相手のことを考えずに自分の好みばかりを前面に押し出すのって、みっともないじゃないですか。昔から、そういう自己アピールが強いのって苦手なんですよ」
自分は嫌だけど、女性がそれをやるのは許せちゃうわけ?
「まあ、あまり気にならないですね。それに2人とも主導権を握らなかったら、何も決まらなくて話が前に進まないじゃないですか(笑)」
確かにそうなんだけど……。好きな人へのアプローチはどうしてるの?
やっぱり自分からは告白とかしないわけ?
「しないですねえ。今まで一度もしたことないですね」
じゃあ、好きな子とか気になる子ができたら、どうしてるの?
「特に何も。相手が僕のことを好きになって告白されるのを待つだけですよ」
いやー、それじゃ恋愛なんてうまくいかないだろうに。
「もちろん、まったく何もしないというわけじゃなくて、そりゃ自分が好意を持っていることは言動で示したりしますよ。食事やデートに誘ったりとか。そんなの当たり前でしょ」
でも、告白は自分からしないと?
「そうです」
相手に好意があることを示しても、告白は自分からしないというのも不思議な話。
男なら、そこは主導権を握るべきだと……。
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