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「恋愛至上主義」という言葉にどのような印象を持つでしょう?深い意味での恋愛を探求する哲学と考えたり、理想と現実の乖離がある考え方と思う方もいるかもしれません。
社会的なものなど、日常生活では責任が発生しがち。“恋愛”に重きを置くとどのような生活となるのでしょうか。今回は、恋愛至上主義者とはどんなものか、またどんな障壁があるのかをご紹介します。
目次
まず、「恋愛至上主義」の定義について考えてみましょう。
恋愛至上主義とは、『恋愛を人間における最高の価値として位置づける思想や思考形態』のこと。恋愛こそが人生の幸福や目的に直結しており、他の何よりも優先されるべきという哲学になります。
恋愛至上主義は、個人の心理や行動においても恋愛を通じて自己実現や精神的な充足を追求する姿勢となりますが、社会レベルでもその存在は大きなもの。メディアや文化を通じて広まった「恋愛主義」の考え方が、人々のライフスタイルや人間関係の形成に影響を与えることがあります。
また、伝統的な結婚観やパートナーシップなどの“形”にこだわらず、「恋愛」に重きを置く考え方も特徴でしょう。
「恋愛主義」という考えは、割と身近な思想。例えば、少女漫画、韓国ドラマ、恋愛ゲーム、BLドラマなどのジャンルでは、それぞれ独自の視点で恋愛至上主義の価値観が描かれています。
以下に、その特徴と社会や読者への影響力を説明していきましょう。
・少女漫画
ヒーローに恋する主人公の姿と、その恋模様を描写するストーリーは「恋愛を人間における最高の価値」として恋愛至上主義の考え方を鮮明に反映しているといえるでしょう。どの世代の読者もときめきを覚えるのですから、恋愛至上主義は多くの人に支持される大きなテーマと言えるでしょう。
・韓国ドラマ
恋愛主義の考え方にワクワクするのは国を超えても同じなようです。
感情豊かなキャラクター描写とドラマチックな展開が特徴の韓国ドラマ。なんとなく結果が分かったストーリーだったとしても、恋愛を人生の中心に据える考え方は、視聴者の心を揺さぶりがちです。
・恋愛ゲーム
プレイヤーに多様な恋愛シナリオやキャラクター設定を提供する恋愛ゲーム。“推し”との理想的な恋愛関係を築くためにベストな選択を迫られる状況、“推し”が情熱的に愛情を与える姿にきゅんきゅんしてしまいますが、これはまさに恋愛至上主義を反映させたコンテンツでしょう。
・BLドラマ
BLドラマは、恋愛至上主義の視点から見た多様な恋愛関係やキャラクターの関係性を描いていると言えるでしょう。
従来の異性間の恋愛と比較して、さらに同性ならではの精神的な絆や感情の深さを強調するといった新たな視点が追加されています。心の繋がりから深まる愛という点でも、恋愛至上主義の考え方を色濃く残していると考えられます。
“お話”の世界だと案外身近な恋愛至上主義。しかし、これが現実世界での考え方となるとどのような状況になるのでしょうか。
恋愛小説や恋愛ゲームの世界では、愛するパートナーとの関係は常に情熱的な愛に満ち溢れていますし、すべてが円満に進むのが当たり前。しかし、現実世界では気持ちのすれ違いの発生やコミュニケーションの難しさで悩むことも珍しくありません。
それらの点から、理想と現実のギャップを感じることは多いかもしれません。
「何はともあれ、恋こそ人生のすべて!」という考え方は、一部の思想の人にとっては浮世離れしていると嫌厭されがち。会社や学校の中で批判を浴びたり誤解を受けることは、団体生活のなかでは孤立感を感じるなどの課題が発生する懸念があります。
・結婚の現実
“恋愛と結婚は別”とはよく言ったもので、結婚生活においては経済面や両親との関係など恋愛要素以外のことも重要になってきます。恋愛としての理想を追求しすぎることで、“快適に一緒に生活できる”というような現実的な視線を見失い、結果として結婚生活に対する満足度が低くなってしまう可能性があります。
・恋愛関係の不安定さ
現実世界においては、恋心はいつの日か落ち着きますし、価値観の違いを感じることは多々あります。互いにコミュニケーションを図って擦り合わせをすることで、関係性を深めていくものですが、恋愛至上主義という思考だとそうはいきません。強い感情的な結びつきだけを重視するあまり、小さな問題も「もう終わりなのかも」と認識してしまい関係の終焉に近づいてしまうことがあります。
・自己愛との対立
他者への愛情は、人間関係の中で構築しようとする一方で、自分への愛情は自己内での認識で培われるものになります。しかし、好きな相手との関係のために、と美容などの自己投資をしたり時価やお金を使ってしまう傾向がある人は、この2つの愛情に折り合いがつかないことがあります。
恋愛のために自身をおざなりにすることのないよう、注意が必要です。
特に最近の日本では、恋愛主義的な考え方から脱却しようとする動きがあります。例えば、仕事や趣味に重きを置いたり、家族や友人間との繋がりを大切にしたりと自分自身の人生の幸せを追及する風潮が強まっています。
このような日本社会の中では、「恋愛主義」の考え方は自己中心的、現実逃避と理解を得にくい場面も少なくありません。他人の意見ばかり聞く必要は全くありませんが、自己の価値観と社会のズレに葛藤や自己肯定感の低下が発生する可能性はあります。
では、理想と現実とのギャップを埋めるためにはどのように行動すればよいでしょう?
感情的になりすぎるのはNG。相手の言動に逐一心乱されていては、冷静な判断もできませんし疲れてしまいます。一方で理性的な判断ばかりしていると、相手との繋がりも希薄になって“頭でっかち”な関係になることも。この2つをバランスよく取り入れていけるのがベストですね。
具体的な対策方法としては、“自己認識・肯定を高めること”、“互いのコミュニケーションを強化すること”、“激化したときは一旦頭を冷やす時間を持つこと、”他者への共感と理解を深めること“を意識してみると良いでしょう。
意外なことに、恋愛至上主義者は婚活が難航する傾向があります。というのも、「結婚」という理由をもって出会った相手にはなかなか恋愛感情を持てないことが多いから。このような場合は、「恋愛と結婚は別!」と割り切ってしまうと良いでしょう。“恋心”はなくとも、相手に対する尊敬や敬愛の姿勢があれば、いずれは愛情に変わっていくはずです。
前提として、恋愛至上主義という考え方を無理に変える必要はありません。恋する人はキラキラと活力があって魅力的ですし、チャンスに満ち溢れていることは間違いありません。ただ、「自分を犠牲にしない」ことは大切です。
具体的には下のような考え方を取り入れてみるのはいかがでしょう。
・自分の軸で生きる覚悟をもつ
恋愛至上主義に囚われずに自分の軸で生きることは、自己理解と自己実現の両立において非常に重要です。“恋心”以外のきっかけでも、スキルアップや自己投資にチャレンジしてみましょう。
・恋愛以外の価値の発見
キャリアの発展、自己成長、趣味の追求、友情の深化など、人生における価値や楽しみはたくさんあります。恋愛に依存しなくても、自分の人生を満ち足りたものにできるように気持ちを向けるとよいでしょう。
・安心感と愛情の自己生成
恋愛一筋になってしまうと、破局した際に心の拠り所を失いがち。あなたの魅力は、恋愛面以外にもたくさんあるはずです。自分の価値や存在意義を自分の中で認めてあげることで、外部からの評価に左右されない安定した感情を保つことができます。
“恋愛至上主義”とは、自分磨きができたり生きがいを見つけられたりと素敵な考え方。でも、一歩間違えると“依存症”に似た側面が出てきてしまいます。自分の人生は自分のもの、恋愛は人生を深めるスパイスだと思うと良いかもしれません。この記事を読んで、充実した人生の一助になりますと幸いです。
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