今回登場する斉藤さん(34歳・仮名)は、今まで女性と交際したことが一度もない。
つまり、彼女いない歴34年という男性だ。
少年時代の経験から女性に対し不信感を覚えるようになったというのだが……。
「自分の見た目にコンプレックスがあるんですよ」
容姿に関するコンプレックスなんて、
大なり小なり誰しもあるし、そんなに気にすることでもないと思うよ。
「って、みんなそう言うんですけどね。普通の人って、見た目が悪いことで嫌な思いとかしたことないでしょう。俺なんてそのせいで、ずっと女の子から嫌われてきましたからね」
じゃあ、それが原因で女性が苦手に?
「そうなんです。それ以来、女性と接することに不信感を覚えるようになって、女性をずっと避けてきたんですが、そんなことを繰り返してきたおかげで、この歳になっても女性に縁がないんですよ」
なるほどね~。ま、そういうのって第三者から見ると大したことないって思いがちだけど、
当事者からすると深刻なんだよね。
「まあ、気にしすぎだと言われれば、そうなんだろうとは思いますけどね。ただ、女性との原体験がこんな感じだと、自分に自信が持てないんですよね」
過去にいろいろありすぎて苦悩しているうちに年齢と直面して、
負のスパイラルに陥っているという感じだね。
あまり考えすぎて落ち込んでいくと、さらに深みにはまっちゃうと思うよ。
「ああ、そんな感じですよね。自分では恋愛みたいなものは、もう縁がないと諦めていたんですが、やっぱり一生に一度でいいから、女性と付き合ってみたいと思っちゃうんですよねえ」
で、今までの経験のせいで、行動に移せないと?
「そうなんです。というよりも、どうやって女性と仲良くなれるのかもわからないんですけどね。何といっても僕の場合、見た目に難点があるわけですから」
しかし、斉藤さんももう34歳、男も30歳を過ぎると外見だけで女性は判断しないと思うよ。
だから、そんなことはあんまり気にしなくてもいいんじゃないかな。
あ、別に斉藤さんの外見に問題があるとか、そういうことじゃないからね。
「いやいや、いいんですよ(苦笑)。見た目が悪いのは事実ですから」
完全にマイナスモードになっている様子。
もし斉藤さんが女性にモテないとすれば、実は外見のせいじゃなくて、
そういう負のオーラを漂わせているからなんだと思うけどな……。
とはいえ、まずはそのコンプレックスを解消しない限り、前には進めないみたいだね。
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