彩乃---結局、恋愛なんて一般的なモテ系を目指すより、自分の本質や個性を好んでくれる「自分マニア」の男を見つけたほうが勝ち、というのが前回までのお話。
自分を殺して不特定多数にモテても窮屈なだけだし、自分の個性やユニークなポイントに反応してくれる男子を探したほうが効率いいし、恋愛の充実度も深いはず。
真央---とはいえ、ちょっと変わってるくらいなら、そういうのもアリだと思いますけど、彩乃さんくらいまでいっちゃうと、なかなかわかってもらえる男子っていないんじゃないですか?「彩乃マニア」なんて、そうそういないと思いますけどねー。
彩乃---真央には、そんなこと言われたくないよー。真央みたいな変わり者だって、理解してくれる男性なんていないって!
さくら---まあまあ、それが個性ですから、きっと理解してくれる人が現れますって。
彩乃---何、上からモノ言ってんのよ!
真央---そうですよ。さくらさん、もしかしたら変わり者は彩乃さんとあたしだけで、自分はフツーだとか思ってません?
さくら---まあ、私が普通かどうかはともかく、おふたりほどではないような気が……。
彩乃---何言ってんのよ! さくらも十分変わり者なんだって。いまどき、仕事命でお堅い女を主張してたら、誰も相手にしないよー。
真央---そうですよー。「男を寄せ付けない度」で言えば、あたしや彩乃さんよりもずっと上ですよ!
さくら---ひどい……そんな言い方しなくても。
彩乃---上から目線で言うからでしょ。
真央---しかし、こんなことを言い合ってるわけだから、やっぱり「自分マニア」の男を探すより、不特定多数にモテたほうがいいんじゃないですかね?
彩乃---う~ん、確かにそれは言えるかも。
真央---そもそも、不特定多数にモテる一番のメリットって何ですかね?
みんなにチヤホヤされてイイ気分になれるってこと?
さくら---そういう単純な話じゃなくて、多くの人たちに好かれれば、それだけ男性を選ぶ選択肢が増えるということでしょ。
真央---あっ、そうか。いるかどうかわからない「自分マニア」の男を探すより、不特定多数にモテた中から自分好みの男性を探すほうがやっぱ効率よくないですか?
彩乃---だから、あたしらはキャラ的に不特定多数にモテるのは無理なんだって。それは今までの恋愛戦歴を見てもわかるでしょうに。
真央---それはそうなんですけどぉ……。
さくら---全方位的にモテなくても、局部的にモテればいいということですね。最終的には、ひとりの男性に長く深く愛されればいいわけですもんね。
真央---でも、堂々めぐりになっちゃうんですけど、特にあたしらなんて「自分マニア」の男性に出会うなんて、そうそう高確率じゃないわけですよね。 そもそも出会いの機会が少ないと厳しいんじゃないですか?
彩乃---問題はそこだよねえ……。確かに「自分マニア」を見つける前に、そういう人たちとどこで出会えるかが問題だよね。う~ん、どうしたものか。