性別が違うということ以上に、あまりにも考え方の違う男性と女性。
考え方が違うということは、もちろん、つく嘘のタイプも違うということ。
ここではそんな嘘の違いと、嘘にまつわる傾向と対策を考えてみましょう。
今回はまず、男性から…。
まずは、男性の嘘。 男性のつく嘘には、「大げさ」であるという共通項があります。
どうやら男性は嘘をつき始めるとうっかり話が大きくなってしまい、
本格的に嘘くさくなってしまうのです。
例えば、飲み会と彼女とのデートがバッティングしてしまった場合、
「その日、用事があるんだよ。せ、先輩に誘われててさ、どうしても断れないんだよね。
なんで断れないかっていうと、学生時代、すっっごく世話になった人でさ。
もう頭が上がらないっていうか、あの人がいなかったら今のオレがいないくらい、
っていうか……」
話をしている途中で、さらに信憑性を増そうとして余計な情報をどんどん積み上げ、
結果的にとてつもなく怪しい雰囲気が立ちこめてしまいます。
嘘というより、何だか出来の悪い言い訳になってしまうのです。
どうして男性は嘘が下手なのか、といえば、まず「嘘をつくことへの罪悪感」があります。
嘘をつくことは「男らしくない」なんていう、古き良き時代の道徳観念が
まだまだ根強いのです。
そして「普段から嘘をつき馴れていない」ということも、もうひとつの大きな理由です。
男性社会において、事前に予防線のように使う嘘は、あまり必要とされていません。
何か失敗を犯したところで、正直に、潔く、きちんと頭を下げて謝ってしまえば、
大体のことは許されるからです。
しかしながら、謝るということは、男性たちの大事な、大事なメンツが潰れるわけですから、
これはもう、かなりの大事なのです。
ですから、男性の嘘を見抜きたいと思っている女性は、
できる限り、何か怪しいことが起きた瞬間に、すかさず問いただすべきです。
やんわりと、的確に。
例えばこのように・・・・・・
「へぇ。そんな大事な先輩がいたんだぁ。
何で今まで話題にコレっぽっちも出てこなかったんだろう。不思議ね?」
顔色が変われば、ビンゴ、です。
ここでは女性のつく嘘について、男女でどんな差があるのか見て行きましょう。
女性は、嘘に対するスタンスが男性とは正反対。
本能として、反射的に、とてつもなく自然に、嘘をつきます。
本当のことを言って、「少しでも面倒なことが起きそうだな」と感じたらすかさず嘘をつきます。
例えばこんな感じ・・・・・・
「ごめんね、その日、大事な話があるってお母さんから言われてるの。
ま、大したことないとは思うんだけどね。大げさな人だから、お母さんって」
まず軽く「ごめんね」と謝って空気を柔らかくしてから、さらりと嘘をついています。
具体性を出さず、しかも後日「お母さん、何の話だった?」と聞いたところで、
「やっぱり大したこと無かったよー」と言い捨てられるような予防線のオプション付きです。
女性が嘘を上手につく理由は「対立することへの恐怖心」がその根底にあるようです。
ケンカになって、殴り合って、ワハハハと笑いあって親友に……というのは、
男性同士で(しかも少し昔のマンガの中で)のみ成立すること。
女性社会では、一度対立するとなかなか関係の修復が難しいのです。
それゆえにか、女性の職場での愚痴の大半は、
女性同士の人間関係トラブル(除く上司のセクハラ)といわれています。
なので、対立するくらいなら罪のない嘘を積み重ねて、場を丸く収めることが、
女性社会では重要視されています。
こうして嘘をつく技術に日々磨きをかけている女性ですから、
そんな女性の嘘を見抜く力は、残念ながら男性にはありません。格が違います。
直感力に劣る男性が太刀打ちするには、
唯一、ロジカルな推論を駆使するしかありません。
その場でズバリ嘘を見抜くなんてことは不可能なので、
常に女性のコメントの論理性を検討しておくことにしましょう。
何なら事実関係をメモして置いてもいいでしょう。
ただしその際に忘れてはいけないのは、
女性の嘘が「対立を避けるためのもの」であるという点です。
あげたプレゼントを翌日には質屋で換金したくせに
「無くしちゃったの」といいわけするとか、
二股の不倫相手と一緒だったところに鉢合わせして「歳の離れた兄なの」と紹介するとか、
どうにもこうにも男性が不利益をこうむるような嘘ではない限り、
嘘だと分かっても深追いしない方がいいでしょう。
よっぽどのときは、嘘を暴くより、別れた方が身のためですから。
男女の嘘の傾向、そして対策(?)について大ざっぱにお話しましたが、
あくまでも嘘はつかないにこしたことはありません。
しかし、どうにも嘘をついてしまうのが人間。
だとしたら、男性にとって許せない嘘は何か、
女性にとって耐えられない嘘はどんなものか、
それさえ分かればかなりのモテになれるのかもしれません……。
男のつく嘘、女のつく嘘。
前回は男女それぞれの特徴についてお話しました。
今回はそこからさらに一歩踏み込んで、
同じ嘘でも男女では許せない嘘の種類が違う、という点にふれてみましょう。
恋人についたちょっとした嘘から、思いがけない大ゲンカになってしまった、
なんて覚えはありませんか?
それはもしかしたら、
これからお話しするようなたわいもないことが原因だったのかもしれません。
まずは男性の”許せない女性の嘘”から見て行きましょう。
例えばこんなシーンがあります。
まだまだ手探りな2度目のデート直前。
会社帰りに落ち合ってディナーの約束をしていた2人。
待ち合わせの場に現れた男性が、こう言います。
「オススメの美味い店が2軒あってさ。
中華とイタリアンなんだけど、どっち食べたい?」
その瞬間、
女性のシナプスは100分の1秒単位で素早く回転します。
あちゃー、お昼はケイコ達と一緒に中華だったんだよね~。
かぶると重いし。ホントはイタリアンがいいなぁ……でも彼、
中華が好きってこないだ言ってなぁ。
そして女性は、にっこり笑って、こう答えるのです。
「どっちでもいいよ!」
女性が「衝突を避けようと本能的に嘘をつく傾向がある」というのは、
前回触れた通りです。
彼女のこの発言はまさにその理論(=衝突を避けるための嘘)にずっぱまりで、
とっさについ自分の本心とは違うことを言ってしまったのです。
決して悪気があったワケではないし、
むしろデートを円滑に進めようという女性の気配りの現れです。
ましてふたりはまだまだ序章。
元気よく「あたしイタリアンがいい!」なんて主張できるほど、気心が知れてないのです。
男性にとっては、そのときそのときの女性の気配りというのは、理解不能です。
そして当の女性も、ケンカになったときはそのときの心理(=気配り)なんて忘れて、
男をやりこめる道具にしちゃったりもします。
「なんであのときはっきり言わねーんだよ」
「オトコなら、察しなさいよ!」
……みたいに。
さて。ここでモテを目指す男性としては、
こういった女性のさりげないで嘘に込められた気配りを感じ取ることが大事です。
なんなら「イタリアンがいい!」って、心おきなく言えるような男なんだよオレって、
みたいな雰囲気を演出できたら、かなりの上級者になれたと言えるでしょう。
蛇足ながら、女性側にも提言。
女性が毎度毎度「あたしどっちでもいい~」的な発言を繰り返すと
「はっきりしない女」になってしまうので、注意が必要です。
男性との無用な衝突を防ぐための小さな嘘が、
いつの間にか男性に媚びるための「安易な思考停止フレーズ」になってしまうのです。
こうなるとその女性は、いつの間にか「ウザい女」の烙印を押されて、
男性からも、またそれを目撃した同性からも、確実に嫌われます。
自分のいないところで物まねのネタにされてしまったらオシマイです。
気をつけたいものです。
ここでは女性の”耐えられない男性の嘘”を紹介します。
男性のつく嘘で女性をがっかりさせるものにはどんなパターンがあるでしょう?
よくあるこんな風景を思い浮かべてみましょうか。
アフター5、誰もいないオフィスから男性が
女性に電話をかけています。
今夜のデートのドタキャン電話です。
「ゴメンゴメン、この埋め合わせはきっと……。
イヤ、課長のバカがどーしても明日の会議の資料を
これから変更しろって、急に言うんだよ」
「急な仕事を上司に押し付けられた」
男性にそう言われれば、たいていの女性は許してしまいますよね。
逆に「いつも仕事仕事なんだから、ンもうっ」なんて言いながら、
働き者の彼にまんざら悪い気はしないかもしれません。
……たぶん。責任は持ちませんけど。
しかーし。今回のテーマは「嘘」です。
そう、実は自分自身の仕事のミスが残業の原因だったりするのです。
でも彼女にはそんなカッコ悪いことは言えないので、
ついつい電話口で嘘をついてしまった、と。
男性にとって何より大切なのは「メンツ」です。
彼女に仕事ができない男と思われることは、
何より彼の「メンツ」を保つためにあってはならないことだから、
思わず嘘をついたのですが……。
この手の男性の嘘が、もし女性にバレてしまったら場合、
そのダメージは確実にノックダウン級です。
「嘘をついた」こと自体ももちろんですし、ちっぽけなメンツを守るために嘘をつく、
その器の小ささが何より彼女を幻滅させるのです。
女性が異性を好きになる理由として「尊敬できるから」というものが
アンケートなどで上位によくランキングされることはみなさんご存知かと思いますが、
モテを目指す男性にとっては
「尊敬される」ということはけっこう重要な部分だったりします。
こうなったらもう最悪。
女性の尊敬を再び勝ち取ることはまず不可能です。
頑張って立ち上がったとしても、
見かねたリングサイドからはタオルが投げ入れられるでしょう。
男性諸氏に強く言いたいのは、目先の小さなメンツにこだわるな、ということです。
オレってカッコわりぃ、と思ってもその場その場できちんと打ち明ける。
それが女性の信頼を勝ち取るための近道なのです。
なんなら、そんな素直に凹んだ姿を女性は
「可愛い」と思ってくれたりするんです、不思議なことに……。
女性のつく「その場を取り繕う」嘘も、男性のつく「ちょっとした言い訳」の嘘も、
お互いがオープンに心のうちをさらけ出せる関係ならば必要のないものです。
男女とも、嘘で関係をこじらせないための最大の秘訣は
「安心して心を開ける、そんなふたりの関係を作り出すこと」なのかもしれません。
逆に言うと、そういった関係を自然に作り出すことができるなら、
あなたはかなりの「モテ」だと言えます。
嘘から見えてくるのは、相手のありのままの姿を受け入れる準備が大事、
ということだったりするんです。