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幸福になろうと欲しないならば、幸福になることは不可能だ

偉人から学ぶ恋愛格言 恋愛成就

人間だれしもが幸福になりたいと思っているものですが、
「どうやったら幸福になれるのか?」
という問いにスンナリ答えを出せる人はあまりいません。
だからこそ、人々はゆるぎない正解を求めて、星の数ほどの『幸福論』を追求してきたのです。

アリストテレス『ニコマコス倫理学』、スピノザ『エチカ(倫理)』、
ショーペンハウエル『幸福について』、ヘルマン・ヘッセ『幸福論』、
寺山修司『幸福論』など、幸福について論じた書物は数限りなくありますが、
中でも評価の高い“世界三大幸福論”といわれているのが、
イギリスのラッセル、スイスのヒルティと、
今回紹介するアランの『幸福論』です。

哲学という、一見難しくて敷居の高そうなジャンルではありますが、
生涯を高校の哲学教師として生きたアランの『幸福論』は、非常にわかりやすく実践的です。

たとえば、美女にふられて落ち込んでいるならば、こんな風に考えてみるようにアドバイスしてくれます。
「あんな女は、もうみずみずしさのなくなったばかな女さ、
とでも自分に言い聞かせることだ」
「それは幸福な時には見のがすが、悲しみののなかにある時は、
慰めとして役に立つ」
「最後に、何か身体上の特徴に注意をとめてみることだ。
気にくわない目、鼻、口、手、足、声音。こういうものは必ずある。」
哲学の本なのに、とても親しみやすいアドバイスですよね。

アラン流の幸福論では、幸福であることは義務でもあります。
自分が幸福であることは、自分を愛してくれる人たち(家族や友達など)をも喜ばせ、幸せにすることにつながります。

だから私たちは、自己犠牲によって他人に尽くさなくても、
堂々と胸を張って自分を幸福にするだけで、周りの人たちをも幸福にすることができるのです。

そして、幸福になるためにすべきことは
まず行動である
とアラン先生はいいます。
ただぼんやりと「幸福になりたい」と待っているだけでは幸福にはなれません。
そればかりか、待っていても幸福がやってこないことに悲しみやいらだちを感じるだけ。
幸福を求めるのならば、積極的に幸福の中にいるようにすることが大切なのです。

アラン先生おすすめの簡単な方法のひとつは
「自分の不幸について決して他人に話さないこと」です。
悲しみには毒のようなもので、不平・不満や愚痴をこぼすことは、最終的には他人を不愉快な思いにさせてしまいます。
逆に、いつも楽観的に考え、明るく過ごしている人のところには、楽しい出来事は自らやってくるでしょう。

最後にアラン先生は、幸福になろうと努力する人に対してエールを送ってくれます。
「全力を尽くしてたたかってからでなければ、けっして負けたと思ってはならない」

※参考・引用:『幸福論』アラン/白井健三郎 訳 講談社文庫

今週の恋愛格言師匠 アラン

[Alain] (1868– 1951 フランス)

今週の恋愛格言をのこしたのは、フランスの哲学者であり、人間の生き方を探究するモラリストでもあったアランです。
本名はエミール=オーギュスト・シャルティエといい、アランという名前はペンネームです。

アランは、フランス北部ノルマンディー地方の獣医の家に生まれ、博学な父のもとでさまざまな知識に触れながら育ちました。
日本の高等学校にあたるリセ・ミシュレ、高等師範学校であるエコール・ノルマル・シュペリウールで哲学を学ぶと、卒業後は高校教師として働き始めました。

25歳ごろになると、19世紀後半のフランスで起こった政治的混乱に影響され、哲学教師として働くかたわら地方新聞に寄稿するようになります。
32歳の時には、「アラン」のペンネームを使うようになり、世界・人間・政治・宗教などのさまざまな事象について『語録(プロポ)』と呼ばれるスタイルの短い記事を連載するようになりました。
以後1914年まで続いたこの語録によって、アランの名声は不動のものとなります。

幅広い知識と独自の哲学が評価され、彼を政治家や大学教授にと望む声も少なくありませんでしたが、65歳で定年退職するまで高等学校の哲学教師として働き続け、何人もの著名な作家・学者・思想家を輩出しました。
生涯を教師として生き、多くの弟子を育てたアランは「現代のソクラテス」とも呼ばれています。

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