アラサーの婚活は積極的に出会いの場をつくることから始まります。特に恋愛経験なしの場合はなおさらです。30代~40代になると仕事や趣味が充実して忙しくなり、気づけば職場と家の往復しかしていなかったり、決まった友人としか会っていなかったりする人が増えます。そんな生活を送っていては、映画のように理想の相手と電撃的な出会いを果たすということは、まず考えられないでしょう。
今回は、恋愛経験なしのアラサーのために、恋愛を前向きに捉えるための心得やおすすめの婚活方法についてご紹介します。
「恋愛は面倒くさい」「自分の趣味の時間を邪魔されたくない」という理由で恋人をつくらない人がいます。しかし、それは本当の気持ちでしょうか?
内閣府が行った平成26年度の「結婚・家族形成に関する意識調査」によると、20代~30代の恋人がいない男女のうち60.8%が、恋人がほしいと答えています。
恋人がいない男女60.8%を交際経験別にみると、交際経験はないが恋人がほしいという人は47.0%、交際経験があり恋人がほしいという人は69.7%でした。
気になるのは恋愛経験がない男女のうち、約半数の50.3%が恋人を求めていないという結果です。
交際経験のない男女が、恋人がほしくない理由として挙げたのは、「恋愛が面倒」が47.0%、「自分の趣味に力を入れたい」が45.6%、「恋愛に興味がない」が38.9%(複数回答可)です。自分の趣味に力を入れたいと考えるのは、ある程度、お金も時間も自由になるアラサー以降の世代ならではの回答でしょう。しかし、共通の趣味を持つ恋人なら、恋愛をすることで自分の趣味がより楽しくなることもあります。
また、面倒・興味がないとの回答については、恋愛によって傷つきたくないなど、恋愛に対する臆病な感情が隠れている可能性もあります。
恋愛に不安はつきものです。相手の気持ちがわからなくなったり、2人の将来について悩んだりと、不安な感情は尽きません。特に、恋愛経験がない場合、不安はより大きくなるでしょう。
20代~30代の交際経験のない男女を対象に、「恋人として交際する上での不安は?」という質問をしたところ、最も多かったのが「そもそも出会いの場所がない」という理由です。「そもそも出会いの場所がない」58.4%、次いで「自分は魅力がないのではないかと思う」42.6%、「恋愛交際の進め方がわからない」31.8%、「気になる人がいても、どのように声をかけてよいかわからない」31.4%(複数回答可)という結果でした。
交際経験がない人の不安として特徴的なのが、自分には魅力がないと思っていることです。交際経験がある人のうち「自分は魅力がないのではないかと思う」と答えた人の割合は28.8%となっており、交際経験がない人と比較して約14%もの差がありました。
自分に自信がない、気になる人に対してどうしたらいいかわからないという不安は、悩んでいても解決しません。このような不安を抱えている人は、恋人を作るために恋愛を前向きに捉える心の準備ができていないといえるでしょう。
恋愛を楽しめるかどうかは、自分の考え方次第です。恋愛に積極的になれない理由を克服して、婚活を成功させましょう。
自分に自信がないと、気になる人がいてもアプローチできません。自信がない理由の一つが、コンプレックスを抱えていることです。特に外見の悩みが多く、例えば男性の場合は背が低い、女性の場合はややぽっちゃりしているなど、人それぞれにコンプレックスを持っています。
しかし、恋愛対象にパーフェクトを求めている人はほとんどいません。結婚につながる恋愛で外見は問題ではなく、重要なのは相性が合うか、人柄に惹かれるかどうかという内面です。外見が良くても、自分に自信のない人や引け目を感じている人を、魅力的だと思う人はいないでしょう。内面の魅力を意識して考えを前向きにし、今の自分に自信を持ちましょう。
恋愛に限らず、自分とほかの人を比べることは止めましょう。他人は他人、自分は自分です。例えば、経済面や仕事、年齢などを比べて、ほかの人よりも自分は劣っていると早計に決めつけがちですが、判断するのは相手です。自分が他の人と比べて劣っていると思っている点も、相手にとってはどうでもいいことかもしれません。アプローチする前から勝手に比較して、劣等感を持っても仕方がありません。「自分は自分」と割り切って相手と接するようにしましょう。
相手が些細なことで突然怒りだしたり、電話やメールで毎日のように連絡を取り合ったりしなければならないと、恋愛を面倒くさいと思う人がいます。しかし、育った環境も価値観も違う他人とは、考え方や習慣が違って当然です。お互いの意見を理解してこそ、結婚へつながるというものです。万が一、話し合ってもわかり合えないようなら、その人は運命の相手ではなかったということにすぎません。
人生をずっと一緒にいる人を見つけるのが恋愛であり、婚活です。相手とのコミュニケーションを面倒くさがらず、積極的にパートナーを見つけましょう。
出会いの場所は自分から行かなければ、向こうからはやってきません。まずは、出会いの場に参加することから始めて、自分に合った婚活方法を見つけましょう。
婚活パーティーなど、初対面の異性と直接出会える場に参加するのが難しいという人には、ネットを通じての出会いをおすすめします。ネットを活用するメリットは、いつ、どこからでも利用でき、婚活していることを他人に知られにくいという点です。
婚活サイトは、アップされた写真やプロフィールから相性の良さそうな異性を検索できます。自分の求める条件や価値観から気になる相手を探し、相手からも興味を持ってもらえると、マッチングして連絡を取り合うことができます。低価格で気軽に始められるため、気の合う友人を探す感覚で、趣味や好みが合いそうな人をじっくり探せるのが特徴です。
事前にメッセージのやり取りをして、お互いの性格や人柄を知ってから会うことができるため、初対面の人といきなり会って話すことが苦手という人でも不安が軽減されます。
結婚相談所には、登録した情報から自動でマッチングをしていく「データマッチング方式」と、スタッフが仲介人として一人ひとりを担当し、婚活をサポートしてくれる「担当スタッフ方式」があります。
恋愛初心者には、相手探しからデート、交際、結婚までしっかりとフォローしてくれる担当スタッフ方式がおすすめです。何人ものカップルをつくり上げてきたプロがアドバイスを行い、客観的に見て自分に条件が合う人を紹介してくれます。マッチングした相手とうまくいかなかった場合でも、何がいけなかったのかについてアドバイスをもらえるので、恋愛初心者にとって強い味方になります。
また、婚活サイトより真剣に結婚を望んでいる人が多く登録しているため、結婚を前提とした恋愛が進めやすいでしょう。
恋愛には積極性が必要です。積極的に出会いを求めた結果、相手と交際に至らなかったとしても、学べることは多いはず。経験を積み重ねるうちに、次第にコツがわかってきて、いつか素敵な人と巡り合えるかもしれません。
アラサーである今、「恋人いない歴=年齢」を脱出するときです。恋愛への不安を乗り越えて、前向きに一歩踏み出してみましょう。
出典:『平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書(全体版)』内閣府
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/research/h26/zentai-pdf/index.html