30代でモテる人には、「コミュニケーション能力に優れている」という特徴があります。男女を問わずコミュニケーション能力が秀でている人は、話題が豊富で人を惹きつけるのがうまく、そこが恋愛対象として魅力的に映るというわけです。30代だからこそできるコミュニケーション能力を身に付け、婚活に備えましょう。
今回は、30代でモテるコミュニケーションテクニックをご紹介します。
女性と会話をするとき、何を意識しているでしょうか?相手を楽しませようと面白い話題を用意したり、とにかく相手を褒めてみたり、あるいは自分をアピールしたりと、あの手この手で会話を盛り上げようと心がけているかもしれません。
しかし、すでに好意を寄せている女性であれば効果的ですが、まだ好意を寄せていない、もしくは気持ちがわからない女性に対しては、それらの言動が裏目に出てしまう可能性があります。
モテる男性は、女性が会話の主役になるよう仕向けながら、会話をリードすることが得意です。年齢を問わず、女性は自分の話を聞いてほしいと思っています。自分の話を気兼ねなく、好きなだけできる相手に安心や居心地の良さを感じます。
まだ恋愛感情を抱いていない段階で、男性の自己アピールを聞かされてしまうと煩わしく思ってしまう人もいます。まずは相手を知ることを心がけ、同じ目線で共感を示すことが、関心を引き寄せるコツです。
モテる男性は、公園を散歩したり、ファストフード店に行ったりするようなときでも、コミュニケーション能力の高さを発揮します。
例えば、女性が「最近、仕事が忙しくて疲れちゃった」と漏らしたら、「どうして最近、仕事が忙しいのか?」「どういう言葉をかけてほしいのか?」などと彼女と同じ目線で考えましょう。女性が次に聞いてほしいことを考えて言葉を発すれば、自然と会話のキャッチボールは成立します。そのことで女性が居心地良く感じて、恋愛感情が芽生える可能性が高まるでしょう。
モテる30代の女性は、とにかく聞き上手です。女性と同じで、男性も自分に関心を持たれれば嬉しいもの。無口な人でも自分の好きなことや得意なことについてなら、たくさん話してくれるでしょう。では、どうすれば男性がずっと話したくなる女性になれるのでしょうか。聞き上手になれる3つの法則をお伝えします。
自分が主役の会話が嫌いな人は少ないでしょう。女性は、男性が話しやすい雰囲気を作ってあげることが大切です。例えば、男性の話を聞くときは、目を見ながら適度なタイミングで理解を示しているとわかるような頷きを見せたり、会話の中で頻繁に出てくるキーワードに着目し、その言葉を拾って「そこもっと詳しく教えて!」とお願いしてみたりと、興味を示すことがポイントです。男性の話を肯定的に受け止め、「そういう気持ちわかる!」とわかりやすいリアクションで伝えましょう。
共感してくれる女性の反応に、男性は喜びを感じるものです。ただし、「すごい!」「カッコいい!」という単語だけで喜びを得られるほど単純ではありません。心から共感しているように伝えるには、自分の気持ちや感想を添えて褒め言葉を伝えることが大切です。「私、全然周りが見えていないから、そんな風に場の空気を読めて、相手を思いやれるってすごいな」「絶対みんなカッコいいって思うよ」など、素直な感想と褒め言葉で好意を伝えてみましょう。
どうしても共感できなかったり、興味を持てなかったりする話題の場合は、相手の言葉を反復して返しましょう。例えば、「休みの日はプラモ作りばかりしている」という男子の趣味に対して、「プラモ作りしているんだ。やったことないけど、細かい作業が多くて難しそうだよね。何かコツとかあるの?」など、同じ言葉を繰り返しながらも、気になった点を質問することで、話を聞いているという姿勢をアピールできます。
男性を上手に立てながら聞き上手になれるのは、落ち着きがある30代女性の魅力の一つです。そうした会話に男性は親近感や特別感、安心感を抱き、惹かれていきます。では、逆に30代では避けたいNGコミュニケーションには、どのようなものがあるのでしょうか。
若い頃なら許されても、一定の年齢を超えると大目に見られない言動があります。無意識に自分がやっていないか、30代がやってはいけないNGコミュニケーションを確認しておきましょう。
学歴が上、勤務先が上、役職が上、年代や人生経験が上など、何かにつけて自分のほうが優れているという意識は、無自覚のうちに言動に出てしまいます。
価値観は人それぞれ。自分は褒め言葉のつもりでも、相手のプライドを傷つけている可能性もあります。誤解を与えないためにも、相手を尊重した振る舞いを心がけましょう。
異性が喜ぶと思い込んで、頻繁にボディタッチをしてみたり、「すごい」「可愛い」「カッコいい」「初めて」といったフレーズを何度も使ってみたり、焦らすような話し方や駆け引きなど、あからさまに恋愛テクニックを駆使しようとするのも30代ではNGです。すでに好意を寄せられている相手なら自信を持ってアプローチできるかもしれませんが、恋愛未満の間柄では不快に思う人もいるでしょう。
これは異性に関係なく対人関係でいえることですが、ルールや時間が守れない、挨拶ができない、目上の人に対して無礼な口を利くなどの言動はすべてNGです。また、自分より年上の人には敬語を使うものの、年下にはいきなりタメ口で上から目線になるなど、年齢によって話し方や態度を変えるのも、周りから良い印象は得られません。年齢に関係なく、一人の男性・女性として、相手に対して大人の言動を取りましょう。
出会ったばかりの頃や恋の始まりなど、お互いのことを知らない段階では、相手との距離感に注意しましょう。「どこまで距離を縮めても良いのか」「どこまでの範囲に入ると嫌がられてしまうのか」と悩んだときは、パーソナルスペースを意識してみると良いでしょう。
パーソナルスペースとは、他人には侵害されたくない、個人が持つ縄張り意識を指します。親密な相手に対してはパーソナルスペースが狭くなり、他人や心を許せない相手ほど広くなります。
米国の文化人類学者エドワード・ホールが大別したパーソナルスペースの「4つのゾーン」を参考にしてみましょう。
<密接距離:0~45cm>
ごく親しい人同士に許される空間。
<個体距離:45~120cm>
お互いの表情が読み取れる距離。友人など、ある程度心を許した相手との空間。
<社会距離:120cm~350cm>
ビジネスの場面など商談や面会に適した距離。手は届かないが会話ができる空間。
<公衆距離:350cm~>
複数の相手が見渡せる空間で、公衆の前で演説するのに適した距離。個人的な関係は成立しにくい。
一般的に、女性よりも男性のほうがパーソナルスペースは広いとされています。男性であれば、普段より少し女性に近づく程度、女性であれば、同性の友人と過ごすときより少し広めに余裕を持って間隔を取り、男性と接してみてください。
ただし、居心地の良い距離感には、個人差があります。近寄ったときの相手の反応を見逃さないようにしましょう。近づいたときに、相手が一歩引いたり、体を反らしたり、腕を組んだりといった行動を取ったときは、少し距離を縮め過ぎているかもしれません。逆に、相手から近寄ってくるような素振りがあるときは、親近感を抱いてくれている証しといえます。
恋愛において、会話と距離感は重要なポイントです。恋愛や結婚で最終的に求めるのは、自分には手の届かないような異性ではなく、一緒にいて楽しく話ができ、ありのままの自分でいられる相手でしょう。30代は20代以上に、そういうパートナーを求める傾向が強くなるものです。
お互いにとって、どういうコミュニケーションの取り方が適切なのか。
今回この記事でご紹介した会話術と距離の取り方を参考に、居心地の良い関係を築けるパートナーを探してみてください。