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本当に情熱的な恋人は、相手の欠点も愛するものだ
偉人から学ぶ恋愛格言 心得

人が恋に落ちると、相手のすべてが素敵に見えてしまうものですよね。ちょっとヤンチャな荒っぽさも「ワイルドで男らしい!」に見えたり、優柔不断で決断力のない態度だって「人の意見をよく聞いてくれる優しい人」と思えることも。

恋に夢中になって真実が見えなくなってしまうこの心理現象は、「恋は盲目」「あばたもえくぼ」「禿が三年目につかぬ」など、昔からちょっと茶化したようなことわざで表現されてきました。
周りから見ると滑稽にも見えるこの現象ですが、恋愛の始まりには勘違いこそ必要だという心理学者もいるくらいですから馬鹿にはできません。

ところが、恋愛ボケが覚めてくると目に付くようになってしまうのが、本来持ち合わせていた欠点です。人によってはそれがどうにも我慢できなくなり、どんな障害をも乗り越えられるほど熱かった想いがすっかり冷めてしまって、別れにつながってしまうことも少なくありません。そんな時に思い出してもらいたいのが今回の格言です。

この格言は、今から約350年前の1666年にフランスで上演された喜劇『人間ぎらい』の一節です。フランスの劇作家モリエールの作品の中でも非常に評価が高く、現在でも世界各国で上演されています。

曲がったことが大嫌いで融通の利かない主人公のアルセストは、お世辞や日和見な態度ができず、周りの人間を敵に回してしまうような不器用な若者。そんな彼の正直さを好ましく思っている純真な女性・エリアントがいるにもかかわらず、アルセストはよりによって軽薄な八方美人のセリメーヌを好きになってしまいます。

言い寄ってくる貴族の男たちを表裏の激しい態度で手玉に取るセリメーヌに、不道徳な行動を改めて自分だけの恋人になるように厳しく迫りますが、全く相手にしてもらえません。
アルセストは、友人たちの前でもセリメーヌの悪徳をあげつらって批判してしまいます。そこでエリアントが言ったのが「本当に情熱的な恋人は、相手の欠点も愛するものだ」です。

長所は誰もが好ましく思うのですから、短所や欠点を含めて愛してこそ、本当の愛情といえるのでしょう。

そして、エリアントは彼をたしなめながら、自分の恋心をも告白しているわけですね。
「どんなに好きな相手にでも悪いところは悪いと批判してしまうあなた。でもそんな真正直で不器用なあなたが好き!」と。

友人たちの忠告に耳を貸さずに無謀な恋に突っ走ったアルセストは孤独な結末を迎え、エリアントは別の優しい男性と結ばれます。めでたしめでたし。

恋が始まったばかりのころは誰もが盲目になってしまうものですが、恋愛ボケの時期が過ぎて恋人の欠点が見えるようになっても、エリアントのように、その人のすべてを丸ごと愛せてこそ本物の恋人といえるのかもしれません。さらに、お互いに欠点を改めたり補い合ったりできたら、なおいっそう素晴らしい関係になれそうですよね!

恋愛格言師匠 モリエール

[Molière](1622– 1673 フランス)

今週の恋愛格言を残したのは、フランスを代表する古典主義の三大作家の一人、モリエールです。太陽王ルイ14世のもと、歴史上フランスが最も栄えていた時代に、劇作家として、また俳優としても成功を収めました。

裕福な商人の長男として生まれたモリエールは、オレルアンの大学で法律を学びましたが、取得した弁護士資格も家業もなげうち、人気女優であった恋人と共に21歳で劇団を結成します。

モリエールはフランス屈指の人気喜劇作家、劇団は国王付きとなり、歴史に名を遺す多くの戯曲を制作しました。代表作は『人間嫌い』・『女房学校』・『タルチュフ』・『病は気から』など。

劇団には17世紀当時のフランスを代表する多くの美人女優が参加しており、スポンサーである王侯貴族や実業家との恋愛模様も結構あったのではないかと想像されます。モリエールの作品には社交界で実際に起こった愛憎劇を扱っているものも多く、今回の格言のように、現代の恋愛にも通じる名セリフがいくつも登場します。

実は、モリエールはフランスを代表する歴史上の人物として石膏像にもなっていて、現在も学校の美術室などでモデルとして活躍しているんですよ。機会があったらぜひ、長い巻き毛のモリエール像を探してみてくださいね!  

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