あなたが、元彼以上の結婚相手を望んでいることは、悪いことではありません。
元彼を見返したいという動機で、婚活に夢中になることも、間違ってはいません。

ただ、あなたの求めるゴールが、
＊元彼以上の条件の良い男性との結婚
＊私を捨てた元彼を後悔させること
・・・であるなら、たとえその希望が叶ったとしても、
おそらくその先の結婚生活は、
「幸せ」を感じることが少ない、寂しいものになる可能性があるだろうと想像します。

なぜならば、毎日の結婚生活で得られる小さな「幸せ」や「喜び」は、
相手の顔や身長という条件や、
元彼への復讐したい気持ちなど、まったく関係がないところに生まれるからです。

つまり、
「幸せな家庭を作りたい」「心があたたかくなる家庭を」という、
心の充実さへ向かう結婚願望ではなく、
「顔、身長、家柄、仕事が好条件で、元彼以上の人」という条件を第一にして進んでいく結婚は、
相手を選別する時点で、幸せになれる芽を摘んでしまっている可能性が大きいと思うのです。

あなたは「いや、私の結婚相手は、元彼を見返すため、高スペックなら誰でも良い」
と言うかもしれません。
でも、彼以上の条件の良い相手を見つければ、
本当にそれが、元彼を見返すことになるのでしょうか？

どんなに好条件・高スペックな人と結婚できたとしても、
毎日の生活の中では、いろいろなことが起きてくるものです。
いいことも、悪いことも含めて。

そのとき、相手の条件があなたを幸せにしてくれるのかというと、
決してそうではなく、
経済的には困らないけれど、心が空しい、なぜだか寂しい・・・という、
幸せとはいえない毎日が作られていくことにもなりかねません。

でも、夫婦間でお互いに思いやりをかけあい、支え合い、相談しあえる関係ができていると、
あたたかな心で繋がれて、そこにはたくさんの小さな喜びや幸せを感じられる家庭が作られていきます。

あなたを振った元彼を見返すための婚活は、悪いことではありません。
ただ、それはあくまで一つのモチベーションにしていきましょう。
あくまでもその先の目標は、
「元彼を見返すため」ではなく、
「自分が幸せになるため」でなければ、あなたが後悔します。

あなたを大切に思ってくれて、あなたとあたたかい愛情を交わせる相手。
お互いに支え合いたいと思える、信頼できる相手。
そういう人と出会えて、心から相手を幸せにしてあげたいと思えると、
内面から幸せが感じられて、あなたがキラキラと輝きだすのでしょう。

そんなときこそ、虚勢ではなく心から
「あのとき振ってくれてありがとう。そのお陰で、本当に幸せな毎日を送れています」と、
元彼へ言えるのではないでしょうか。
心から幸せになること。それが、元彼への最高のリベンジになるのでしょう。

ですから、相手への条件を元彼基準にするのではなく、
あなたが本当に幸せになるために、相手を選ぼうとすることが大切です。
相手への不要な条件は上手に外し、幸せになるための相手を、邪のない心で掴んでいきましょう。

振られた悔しい気持ちを、自分磨きに変えていき、
今よりも素敵なあなたになっていけばいいのです。
そして、心の目を正しく持って婚活していってこそ、
真の幸せをあなたと築いていける相手を、見つけられるのだと思います。

あとは蛇足となりますが、少し苦言を。
あなたは元彼のことを、
『若い子にさっさと乗り換えたくせに、「私のため」とか、どの口が言うのかって感じです』
と書いていますが、
あなたも元彼も、同じなんですよ。
相手を選んでいる条件が。

どちらも、お互いの内面の良さなどを、評価して選んでいるわけではない。
彼は、若さという条件で、他の女性を選んだ。
それは、元彼の高スペックな条件が自慢だったあなたと、同じなのです。
彼を非難できません。
表面的なことだけを見て、その人を評価している今の自分を、見直すときなのかもしれませんね。

幸せは、自分でなっていくものです。
相手に幸せにしてもらうという気持ちでは、決して幸せになれません。
共に幸せになっていける相手を、見極めていってください。

本当の幸せになることが、元彼への正しいリベンジなのだと思います。