特定のパートナーがいない婚活中の身といえども、いつどんなタイミングで素敵な出会いがあるかはわかりません。思わぬ運命の出会いをはたしてからそのまま結婚に至るのは、もしかしたら1年後かもしれないですし、まさかの1週間後なんてこともあるかも…?!
トントン拍子で交際、婚約・結婚が決まったときには、気になるのが結婚にかかる費用です。「こんな急に結婚が決まるなんて思ってなかったから、貯金が足りない!」なんてピンチに陥らないよう、早い段階から結婚に向けた貯蓄をしておきましょう。
2012年度の「ゼクシィ結婚トレンド調査」では、婚約から新婚旅行までにかかる費用の総額は、全国平均で444.2万円という結果になっています。とはいえ地域によって金額にかなり差があるようで、北海道では平均約275万円、都心部では450万円以上になるところも多いそうです。
結婚にかかる費用の内訳は、およそ以下のようになっています。
【結婚費用の主な内訳】
婚約:50.6万円(内、婚約指輪:31.7万円)
結婚指輪(ふたり分):21.5万円
挙式・披露宴費用:343.8万円
新婚旅行:66.6万円
挙式にかかる金額は平均343.8万円。結婚にかかる費用のおよそ4分の3が挙式や披露宴にあてられることになっていますが、そのなかでもさらに注目したいのは、新婦の身だしなみにかかる費用。
【新婦の身だしなみにかかる費用】
新婦の衣装:45.4万円
ブーケ:4.8万円
ブライダルエステ:8.8万円
合計すると、およそ59万円!結婚式は人生の晴れ舞台ではありますが、たった一日だけのために60万円近くも費やすなんて、女性って本当にお金がかかる生きものなんですね…。
参考:結婚費用の項目と相場
とはいえ、膨大な結婚費用をふたりだけで負担するということは、ほとんどの場合ありません。忘れてはいけないのが、ありがたいご祝儀の存在です。ご祝儀の平均合計額は約227.9万円。結婚費用444.2万円からご祝儀代を引くと、夫婦の実質負担額は約216.3万円になります。
結婚式にまつわる費用の男女分担については、以下のタイプに当てはまるカップルが多いようです。
1:きっちり折半
2:新郎が多めに負担する
3:共通部分のみ折半(衣装代など、それぞれに差が出る部分は個人負担)
4:結婚式の費用は、招待客の人数で割って分担する
さらにこのなかでも、1番の折半派が大半を占めています。
なので、普通に結婚しようと考えたときには、総費用600万円からご祝儀200万円を引いた400万円の半分で、一人頭だいたい200万円前後の蓄えが必要ということになります。
参考:どれがベスト?結婚式の費用分担5パターン
とはいえ200万円を貯金するのはそう簡単なことではありませんし、いつか産まれてくる子どものためも、結婚式後に残高がすっからかんになってしまうなんて事態は避けたいですよね。そこで、結婚にかかる費用を節約するための方法をご紹介したいと思います。
先ほどの結婚費用の内訳で、婚約費用の部分をもう一度見てみましょう。
婚約:50.6万円(内、婚約指輪:31.7万円)
これを見ると、婚約の段階でも意外とお金がかかっているということがわかりますよね。ただし、「婚約指輪には給料3ヶ月分」と昔からいわれてはいますが、実際に3ヶ月分を指輪にかけるカップルは今どき少ないのか、「給料1ヶ月分」くらいが相場のようです。
ですが、婚約後すぐに結婚する予定が決まっているのであれば、婚約指輪は必要ないのではないでしょうか?給料1ヶ月分といっても、30万円というのはなかなか大きな金額ですよね。最近では、少数派ながらも婚約指輪を渡さないカップルも増えているようです。
堅実なカップルであれば、婚約指輪代およそ30万円を節約して、今後の貯蓄にまわしてしまうのもアリかもしれませんね。
「スマ婚」や「楽婚」といった格安の結婚式サービスを利用すれば、トータル150万〜200万円程度で挙式・披露宴をすることができます。200万円程度で式を挙げられれば、ご祝儀分を差し引いてもマイナスどころかプラスになることもありえますね!これらのサービスは、ご祝儀を受け取ってからの支払いも可能なため、少ない頭金しか用意できない場合にも結婚式を挙げることができます。
また、「多少値段が上がっても、会場にはこだわりたい!」というカップルであれば、ブーケ・ウェルカムボード・招待状などを手作りにすると、少額といえども数万円分は節約することができるでしょう。
夫婦どちらかの実家に嫁入り・婿入りするならまだしも、ふたりで新生活をはじめるのであれば、引っ越し代金も加味しておかないといけません。
【引っ越しにかかる主な費用】
インテリア・家具:44.6万円
家電製品:36.9万円
賃貸への入居費用(家賃8.5万円):34.3万円
上記合計で115万円ほどですが、家賃がこれよりも高ければそのぶん割り増しで蓄えが必要になります。多めに見積もって、およそ150万円ほどは用意しておくといいでしょう。
つまり、結婚後に新しい物件に入居する場合は、結婚費用444.2万円に引っ越し費用150万円をあわせて、600万円ほどの蓄えが必要ということになります。
新生活をはじめるのが賃貸住宅の場合は、引っ越しのオフシーズンを狙って入居するといいでしょう。2〜4月、8〜9月は引っ越し件数が増えて賃料もアップするので、この時期は避けてスケジュールを組むようにしてください。
また、業者にすべて任せず、梱包や小さい荷物の運び出しをある程度自分たちでやれば、さらに数万円分節約することも可能です。
結婚にまつわる費用を知り、いざという時のために今からしっかり貯金をすることはとても重要です。しかし、結婚式を終えてからが本当のはじまり。挙式で貯金がすっからかん!なんて事態は避けたいですよね。そのためにも、削れるところはしっかり節約して、お得なサービスを取り逃がさないよう、日頃の情報収集も欠かさないようにしてくださいね。
参考:
ゼクシィ「結婚トレンド調査2014」
どれがベスト?結婚式の費用分担5パターン
「新居の家具・家電」平均78万円