仕事と恋愛の兼ね合いがうまくいかず、これまでに破局を繰り返してきた西山さん(33歳・仮名)。
出版社勤務の彼によると、「本音を言えば彼女よりも仕事のほうが面白いし大事」とのことだが、
それでも多忙なスケジュールの合間を縫って彼女との時間を作ろうと努力もしているそう。
しかし、その努力も彼女には理解してもらえず、それもすれ違いの原因となっているようだ。
「そうなんですよ。
こっちが少しでも時間が取れそうなので、彼女との約束を取り付けようとしても、
『あなたは自分の都合ばかり優先して、私のことを全然わかっていない』
なんて言われるんだから辛いですよ~」
仕事上の性質上、デートの約束もキャンセルも急なことが多いもんね。
「そうなんですよ。もちろん事前に伝えられたらいいんですけど、そうはいかないですからね。
どうしても“突然”になってしまうんです。もう少しわかってくれてもいいと思うんだけどなあ」
ただ、彼女にも自分の都合があるだろうから、突然のデートやキャンセルは辛いかもね。
「でも、僕のことが好きだったら、突然デートに誘われても、
自分の都合よりデートを優先してくれてもよさそうですけど」
ただ、それを言うなら彼女だって、仕事よりも自分のことを優先してほしいと思っているはずだよ。
「う~ん、確かに。結局、こういうすれ違いって、
お互いのことをほんのちょっとだけ思いやることができれば解消する問題なんでしょうね」
まあ、口で言うのは簡単だけど、実際はいろんな感情が絡むから、なかなかうまくいかないけど。
でも西山さんの場合、仕事と恋愛のバランスを考え直す必要はあるのかも。
「でも女性って、『仕事ができる男は魅力的』とか言うじゃないですか。
仕事ができるというのは、それだけ仕事熱心とも言えるんじゃなかと。
逆に仕事ばかりしていると、今度は自分のことをもっと構ってほしいみたいなことを言んですけどね……」
かといって、仕事もろくにせずに恋愛ばかりにかまけていると、
なんかチャラい男みたいに思われて、それはそれで嫌われちゃう。
「そうそう。一体、どっちなんだよ?と。
経済的な側面からいっても、
多少プライベートを犠牲にして仕事に熱中している男のほうが女性にとってもいいんじゃないか、
と思いますけどねえ」
まあ、それは男の勝手な言い分で、女性にしてみれば、「仕事も恋愛も両方」というのが本音なんだろうね。
「そんなに都合よくいくわけありませんて。やっぱり恋愛の先には結婚があるわけじゃないですか。
そういう意味でも仕事と恋愛との兼ね合いについては、相互理解を深めておきたいですよね」
それはそうだよね。まあ、でも結婚したら、「亭主、元気で留守がいい」みたいな感じで、
逆に仕事に熱心で家にいない方が喜ばれたりして……。
まあ、仕事と恋愛の兼ね合いについては、西山さんが言ったように、
お互いがもう少しだけ相手のことを思いやるということしか、解決策はなさそうだね。