性格も良くてジャニーズ系のイケメンなのに、なぜかモテないという中村さん(28歳・仮名)。学生時代はそれなりにモテていたというが、社会人なってからサッパリだという。
これだけ外見がいいのだから、女性にもっと積極的に声をかけてみればいいのにと思うのだけれど、意外にもご当人は女性に奥手だったりするのだ。
「自分から女性に話しかけるのも苦手なのに、知らない女性に声を掛けるなんてとんでもないですよ」
それだけイケメンなのに女性に奥手だなんて、ずいぶんもったいない……。でも、女性が苦手というわけでもないんでしょ?ま、そんなだったら、こんな相談しないよね。
「もちろん、そんなことはないです。ただ、知らない女性に声をかけるとか、そういう軽い感じがダメなんですよね。女性にガツガツいくのはちょっと……」
ジャニーズ系なのに、意外と硬派なんだね。
「そのジャニーズ系とかイケメンとか言われるのも、実は苦手なんですよ。ただでさえ外見のことをとやかく言われているのに、そこで知らない女性に声をかけると、自分の容姿を鼻にかけているようで感じ悪くないですか?だから、あまり自分から女性には積極的にいかないようにしているんです」
でも、それだけ外見がいいんだから、多少は鼻にかけても大丈夫なんじゃない?
というよりも、外見の良さは自分の武器の一つだと思って、自信を持っていいと思うよ。
それに中村さんは性格だって良いわけだしね。
それはともかく、中村さんの場合、
基本的には自分から女性にいくというよりも、女性が寄ってくるという感じだったわけだね。
「そうですね。学生時代は、という但し書きが付きますけど。でも、社会人になると、そういうことが全くなくなったんですよね」
だから、急にモテなくなったと?
う~ん、それはモテなくなったとかいうわけじゃなくて、中村さんの女性に対する姿勢に問題があるね。
「えっ、それはどういうことですか?」
一応、相手も社会人で大人なわけだから、中村さんの外見が良いというだけで、中村さんに寄ってきたりしないわけだよ。学生とか若い女の子だったら、中村さんの外見に惹かれて、 近づいてくるなんてことがあったかもしれないけど、さすがに大人の女性はそんな軽薄なことはできないでしょう。だから、そこは中村さんが女性をエスコートするような気持ちで、自ら女性に接していかないと。
「でも、そういうのは軽くないですか?逆に嫌われちゃいそうですけど……」
そんなことないって。むしろ、今みたいに女性が寄ってくるのを待っているだけのほうが逆効果だし、外見に自信があって、お高くとまっているみたいで、感じ悪く受け取られかねないよ。たぶん、女性は中村さんのことを取っ付きにくく感じているんじゃないかな。
「なんか鼻にかけてる?この人」みたいな。
「鼻にかけてるって、そんな……。全然そんなつもりはないのに」
でも、きっとそう思われてるよ。だから、モテないっていう感覚になっちゃうんじゃないかな。
中村さんは外見だけでなく、性格もいいわけだから、そういうのはすごく損だよね。
女性だって、きっと中村さんから声をかけられるのを待っているはずだよ。
「そういうもんですかねえ?でも、女性に声をかけるなんて、今までやったことないからなあ」
そんなことを言ってると、同性にも嫌われちゃうよ。世の男性は、モテるためにいろんな努力をしているわけだから。学生時代の中村さんは外見がいいだけに、そういう普通の男性がする努力をしなくてもモテていたわけだ。長い間、そういう環境に慣らされてきたから、自分から積極的に女性に接するということができなくなっているんだよ。
中村さん自身はそんなつもりはないと思うけど、結果的には自分の外見の良さに胡坐をかいている、ということだね。今後、よほどの意識改革が必要だと思うよ。