桑田さん(40歳)は偏屈でウンチク自慢な男。その知識は衣食住の多岐にわたる。
しかも、ウンチクだけでなく余計な一言が多いために、イケメンにもかかわらず恋愛に恵まれない。
まあ、本人は断じてそれを認めないわけだが……。そんなウンチク自慢ぶりがたたってか、恋人だけでなく、同性の友人とも会話がかみ合わないことがしばしば。先日も友人に誘われた合コンで、ウンチクを語る語る、延々と。
「余計って言うけど、俺は間違ったことをそのままにしておけない性分だからさ。料理の食べ方の作法とか洋服の着こなしとか、間違ってるから指摘してやるわけだよ。ただ指摘するのもなんだから、その根拠なんかもしっかり説明してやるわけさ。俺は最低限の常識を教えてやってるだけ。何か問題ある?」
それは常識ではなくて、ただのウンチクです。しかし、博識なんだから話題豊富なはず。
博識というのはモテ要素のはずなんだけど、彼の場合はプレゼンの仕方が悪いのだろう。
以前にも参加したツアー旅行でガイドよりも詳しく語り、ガイドを泣かせて場をしらけさせたことがあったという。
「プロなんだから、泣くことはないだろ、泣くことは。ガイドのくせに知らないことがあるというのは恥ずかしいことなんだから、泣くヒマがあったら勉強しろ、と俺は言いたいね。そういうプロ意識のない奴は大嫌いなんだよ」
このように完璧主義者でもある。自分に妥協を許さないが、他人にも妥協を許さない。
付き合いづらいこと、この上ない。彼のルックスや高収入にひかれて実際に付き合ってみても、女性は彼のキャラに辟易し、すぐに彼の元を去ってしまう。
「去る者は追わずだよ。大体、結婚なんて“百害あって一利なし”だろ!?」
こんな性格だから、食事も遊びも行動は基本的にいつも独り。自宅に人を招くこともほとんどない。寂しくないのか?
次回は、そんな桑田さんの華麗な(?)シングルライフを紹介したい。