彩乃---恋愛のキモは、全方位的にモテるんじゃなくて局部的にモテること。要は「自分マニア」の男性を見つけることにあるわけだけど、問題はそういう男性をどこで見つけるかだよねえ……。
そもそも、普通の男性との出会いさえ少ないっていうのに、ピンポイントで「自分マニア」の男性と出会うなんて、至難のワザだわ。
真央---そうですよ~。「自分マニア」の男性と出会うのをただ待ってるだけだったら、今までと何も変わらないわけだし、普通の出会いを求めてるのと違わないですもん。だったら、全方位的にモテたほうが効率いいですよねー。
さくら---確かに、それは真央ちゃんの言う通り。
彩乃---「自分マニア」の男性と出会うには、どうしたらいいかということを考えなきゃいけないわけだ。
真央---そこを何とかしなきゃ意味ないですもんねー。
さくら---まず、自分のどんな部分が男性にアピールしているのかを把握すべきだと思うの。
彩乃---それも、自分が今まで気づかなかった魅力というか、自分の中の何が男性のフェチ心を刺激するのかを知っておくべきだよね。
真央---でも、自分でも気づかないアピールポイントなんて、どうやったら把握できるんですか?
彩乃---まあ、過去のモテ体験を総動員して、どんな男にモテてきたのか、そして彼らの共通点は何で、どういう女性がタイプなのかを分析していくと、自分のアピールポイントが見えてくるんじゃないかな。
真央---そこまでしなくちゃいけないの!?
彩乃---「自分マニア」の男をゲットするには、そのくらいの努力は必要だよー。
さくら---飲み会やパーティーなんかの、さまざまな男性と無差別に出会える場所に行ってみると、その傾向と対策も見えてくるんじゃないかしら。
真央---無差別に飲み会に行ってみるなんて、今までと全然変わらないじゃないですかー。
さくら---だから、ただボンヤリと行ってもダメなの。そういう場所に行く時は、ちゃんと戦略を持つべきだということ。
彩乃---漫然と出会いを待ってるだけじゃダメだということだよね。
真央---なるほどー。で、傾向と対策が見えてきたら、次はどうすればいいんです?
彩乃---自分を好きな男性のタイプがわかったわけだから、そういう男性がいそうな場所にこまめに顔を出すってことかしら。
さくら---そうすれば、「自分マニア」の男性と知り合える確率がグッと高まるわけ。
真央---えー、そこまであれこれ考えなきゃ恋愛ができませんか!? イヤだなー。
彩乃---ふとした拍子で「運命の人」と偶然出会うなんてことは、ドラマとか映画の中だけなんじゃないの?
やっぱり、いい出会いというのは、それなりに努力しなきゃ得られないと思うの。
それには自分自身のことをよく知るべきだし、魅力的な女性になるために自分を磨くことも必要だし、「待ちの姿勢」だけじゃ恋愛の成就なんてままならないよね。
もっとも、これは恋愛に限らず全てのことに当てはまると思うけどね。