今回考える「駄メール」は、女性から男性へのシチュエーションです。
女性がどんどん強くなってきた昨今とはいえ、デートの誘いの場面ではまだまだ「男性→女性」という誘いパターンが圧倒的に多いですね。
そのために男性としては日々修行を積んで、いかにスマートに、効果的に女性を誘うことができるか頭を悩ませているワケですが、テクニックが必要なのは男性の側ばかりではありません!誘われる側の女性の方にも「上手な誘われ方」があるはずです。
女性の方でお断りするつもりの場合は、みなさんそれなりの経験値を積んでいると思うので、ここでは問題にしません。しかし、特に恋愛下手な女性に多く見受けられるのが、断るつもりではないのに、「なんでそんな言い方するかな~?」という切り返し方をしちゃう人ですね。
ここでひとつ、そんなもったいない例のメールを見てみましょう。男性から、「今度の土曜日、スケジュール空いてますか?」というそれとないお誘いメールが来たとしましょう。
その返信の例です。
この女性は、本当に土曜日にどうしても外せない先約があるんです。だからホントなら誘いに乗りたいところなんですが、本心から残念な気持ちでお断りのメールを返しているんですね。だから顔文字も入れて、そんな気持ちを伝えようとはしてます。短文ですが、まあそこのところはオーケーですよね。
ただ……これが満点メールかというと、そうじゃないですよね。え!? どこが悪いの? という女性の方、考えてみてください。3秒あげます(笑)。
…
……
………
はい、答えです。
それは「断る気がないなら、代案を出そう」です。
そんなのちょっと恥ずかしいし、できない~という女性の方、気持ちはよくわかります。
もちろん、これがメールじゃなくてリアルのやりとりだったら、次の瞬間に「じゃあそれなら……」という男性の切り返しを待つのは充分アリです。視線やしぐさで気持ちをアピールする手もありますしね。しかし、メールの場合、ボディランゲージも女の武器も(笑)通用しません。文字だけが頼りの世界です。ですから、この返信を受け取った男性は「これは、遠回しにふられたんだろうか?」と迷ってしまうワケですよ。
女性を初めてデートに誘うとき、どんな豪胆な心を持つ男性でも、少年のような傷つきやすいハートに戻ってしまうものです(笑)。大人の女性としては、そんな男性の気持ちを充分理解したうえで、ちょっと上から目線で「大丈夫よ。それなら、これならいかが?」的な対応をしたいものです。
先ほどのメールでいえば、こんなカンジでしょうか。
ハイ、これならもう満点、です。
代案と言っても、ピンポイントに「それならこの日に!」なんて提案を出さなくてもオーケー。要は「もうひと押ししてもイイのよ」と相手に勇気を与える、というか、そうさせるように「誘導してあげる」ことが大切なワケです。
そうすれば次の1往復くらいでデートの約束も完了し、簡潔かつ心温まる大人のメールのやりとりが完成、というワケです。すばらしい!
メールのやりとりの場合、文脈のニュアンスとか、行間を読むとか、そういう期待はまずできないことを覚えておいてください。顔文字だって万能じゃありません。ましてや相手は単細胞?な男性ですから、ひたすら親切に、バカでもわかるようなコミュニケーションを心がけること。それが恋愛上手な大人の女性に求められるメールマナーというものです。そのへんしっかり肝に銘じて、お互いがんばりましょう!