「誰かと結婚して、助け合って生きていきたい」。
このあなたの思いは、決して後ろ向きな気持ちではないと思いますよ。

「結婚すれば、幸せになれる」
「結婚は、幸せのゴール」と思っている人は、
誰かに幸せにしてもらう・・という「人に依存する考え方」が、
幸せを遠ざけてしまいますが、
「幸せは、自分でなるもの」
「結婚は、もっと幸せになるための出発点」と考える人は、
パートナーと助け合い、支え合いながら、努力していくことが前提にありますから、
結果的には幸せを感じられることが多い人生になる可能性は、大きいと思います。

人は、人との関わり合いの中で、幸せを感じられるものだからです。
思い（思いやりや愛情）をかけ、思いをかけられて、幸せを感じるものだからです。

ですからあなたのように、「助け合える」パートナーを見つけたいと思えるならば、
きっとあたたかい関係が築かれて、
その中にたくさんの幸せを感じられることが、生まれてくるのではないでしょうか。

ご両親が不仲だったということは、あなたにとっては、とても悲しいことでした。
でもだからといって、あなたが結婚すれば、同じようになるとは限りません。

「両親のようにはならない」と決心して、素敵な家庭を築く人はたくさんいます。

ご両親と同じパターンを想像するのではなく、
「自分は、家族やパートナーに、こうしてあげたい」という、
自分のあたたかい気持ちから、湧いてくる思いを大切にしていくことです。

明るい家庭にしたい、
パートナーとは話し合いながら、協力し合って生きていきたい
子どもには、愛情で包んであげられるママでありたい

・・・そんな自分の思いを大切にして、
そういう自分を実現していこうと、努力していけばいいでしょう。

愛情の出し方がわからない。愛情のかけ方がわからない。
そんなときは、自分が「素敵だ」と思える人をお手本にしてみるといいと思います。
パートナーへの接し方、子どもへの態度・・・。
どんなふうにやっているのか、学ばせてもらい、
自分に取り入れていくという方法もありますよ。

もちろん、うまくいくときもあれば、うまくいかないときもあるはずです。
それでも、なりたい自分を目指して、努力し続けていけばいいと思います。
ご両親に縛られず、なりたい自分を輝かせてみましょう。

そういう気持ちを持って進んでいってほしいと思います。

夫婦には、その夫婦にしかわからないことがあります。
親の事情といっても、子どもには決してわからないこともあるものなのです。
どうしてご両親が不仲になったのか。
きっとご両親にしかわからない、何かがあるのだろうと思います。
完璧な人なんて、いませんからね。

もしかしたらご両親には、
辛いこと、悲しいことがあって、不仲になってしまったのかもしれません。
でも、それでも子どものあなたは、健康で、成長することができた。
それは当たり前のことではなく、ご両親の庇護があったという証です。

今のあなたはわからないかもしれませんが、
ご両親のあなたへの愛情は、確実に「あった」と言えるのではないでしょうか。

ご両親はご両親。
そしてあなたはあなたです。
助け合い、支え合い、共に生きていきたいという相手がいれば、
あなたの思うあたたかい関係を目指して、築いていきましょう。

幸せは、自分でなっていくもの。きっと大丈夫です。