さて、恋愛を休業して久しい…そんな30代女性たちへ送る処方箋も、いよいよ最終回を迎えました。最後は30代独身女性が3人集まると必ず聞かれるというこのセリフをやり玉に挙げてみたいと思います。
いわゆる「いいオトコがいないのよね」というヤツです。
これって、もう口癖になってませんか？（笑）
もちろん、年齢を重ねるごとに、同世代の独身男性の数は少なくなっていきます。モテるヤツから結婚していき、気がつくと、いいなと思えるような男性はみんな既婚者、という状況なわけです。
わかっちゃいるんだけど、改めてその事実を目の前に突きつけられたとき、思わず「あーあ、いいオトコはみんな結婚しちゃってるのよねえ」に続いて「いいオトコいないわよねえ…」と深いため息をついちゃうワケですよね。
わかります、わかります。これってもう、百万回繰り返したお決りの会話ですね。
でも、それってホントですか？（あれ？これって前回も使ったような……）
「いいオトコがいないのよね」が口癖になっているアナタ、そんなアナタもぜひ前回の当講座の結論を思い出してみてください。
オトコを見る価値観が20代のままじゃ、いいオトコは年々少なくなっていくばかりです。
言ってみれば、そんなアナタの価値観は幼かったのです。幼い価値観のままじゃ、幼いオトコしか目に入らないというワケなのです。
じゃあ、アナタの価値観のどこが幼いのか？そこらへんを分析してみましょうか。
まず、アナタの思ういいオトコ像って、どんなタイプですか？そりゃあ、いまさら安売りはしたくないから、年収はどれくらいで、両親と同居なんてもっての他、車は絶対に持ってなきゃ話にならないし、身長だって180センチ以上あるのが望ましい…。
そんなカンジで、いくらでも条件は出てきますよね。
それって、いわばカタログだけの「スペック買い」の発想です。いわゆる「いいオトコの条件」ってヤツですが…いいオトコって、条件ですか？
カタログだけ眺めて、自分で定めた最低スペックに合う商品が市場に出てくるまで待っていたら、いつまでひとりで過ごさなきゃならないのか、気が遠くなります。
まずここで、ひとつ思いきってください。アナタが推奨するスペックの商品なんて、出てきませんから！もう、出てこないもんだと思ってください。
それが現実ってもんです。
現実をしっかり直視すること、それがオトナの価値観への第一歩です。
ここはひとつ、当講座第73回で触れている「加点法」への転換を図りましょう。推奨スペックに達してない商品でも、まずは候補に入れてみるのです。そうしなきゃ、自分に合うタイプの商品なんて見つけられるはずがないじゃないですか。
とは言っても、自分から自分に合うタイプのオトコを選び出すのは至難の業です。なにせアナタはいままでカタログ買いしかしてこなかったワケですから、ディーラーでどう振る舞っていいやら、まごまごしてしまうことでしょう。
そんなときは、第三者の意見を聞いてみるのもひとつの手です。そう、友達を活用するのです。
アナタの古い友達なら、きっとアナタの価値観の転換を応援してくれるでしょう。そして友達というのは、思った以上に客観的にアナタのことを見ているものなのです。
きっと、アナタが思ってもみなかった商品を、レコメンドしてくれるかもしれません。「あんたって、こういうタイプの男には最初から見向きもしないけど、意外に合うんじゃないの？」みたいな感じです。
もうひとつの友達の活用法としては、ディスカッションがあります。
お互いに古い価値観にしがみつくのはやめよう、というコンセンサスさえ取れれば、じゃあ本当にいいオトコって何なのか、建設的なディスカッションができるはずです。そんな中から、自分では思いもよらなかった新しい価値観が生まれてくるかもしれません。愚痴の言い合いから、もうワンステップ、上がってみましょう（笑）。
前回の講座でも申し上げた通り、自分では気付いていないだけで、アナタにはいいオトコを見分けることのできる経験値がしっかりあるのです。ただ、古い価値観に縛られてそれに気付かないだけなんですから。だからこそ、スペック買いはもうやめて、新しい価値観を生み出す努力をしてみてください。
昔の固定観念でオトコを見るのをやめて、ムダにお高い女ぶるのもやめて、いまの自分の男性を見る目を信じてみようじゃないですか。
それによって、思ってもみなかった相手が候補に浮上するかもしれません。そうしたら、友達の意見などにも耳を傾けつつ、加点法で臨んでみてください。
それが、30代女性にふさわしい「オトナな恋愛への第一歩」なのです。
素敵なオトナとしての30代、モテの黄金時代としての30代を目指して、頑張ってみてください！
