モテそうなのにモテない、一見惜しい男性のそのボーダーラインはどこにあるのか?
今回テーマに挙げるのは「物知りな男」だと思ったら、実は「オタクな男」だった、というパターンです。昔はマイナーな存在とされていた「オタク君」も、最近はどんどん勢いを増し、世間の注目を集めています。しかし、悲しいかな「オタク君」が女性にモテるということはあまりありません。
物事を突き詰める「マニア」は決してネガティブなイメージじゃないのに、なぜ「オタク」はダメなんでしょう?ポジティブな「物知りな男」とネガティブな「オタクな男」の違いはどこにあるんでしょうか?考えてみましょう。
小学生時代のことを思い出してみましょう。当時、クラスでモテたタイプに「勉強ができる男子」がいましたよね?小学校では、ちょっとくらいスポーツが苦手でも、勉強のできるタイプはそれなりに尊敬を集めて、モテていたはずです。
大人になってしまえば、足が速くてもあまり役に立ちません。
それより「うな丼の『丼』って字あるでしょ?あれ、真ん中の『、』は、井戸の中にある釣瓶なんだって。どんぶりって音も、落としたときの音から来てるって説があるらしいよ……」
なんてうんちくを、老舗の鰻屋でさらりと話題にできた方が、よっぽどモテるってもんです。
それがいい意味での意外性だったりすれば、ちょっと冴えないルックスでモテなかった人でも、逆に株が上がってモテるなんてこともあったりして。
しかし、「へえ~あの人ったら物知りなのね、意外!」で終わってしまうことも。モテるには、単にうんちく王なだけではダメなんです。
では、モテる「物知りな男」はどこが違うか、今回は3つの条件を挙げてみましょう。
1)知識に加味した「サービス精神」
サービス精神はいかなるときでも大切ですが、知識を披露するときにはさらに重要です。「オレってっこんなことも知ってるぜ」なだけでは、たんなる自慢です。そこに、相手を楽しませるサービス精神があれば、うっかりすると嫌味な自慢話になりそうな話を、ちょっとした雑学ネタにすることができるのです。そのとき、場の空気を読むのももちろん大事です。
2)相手のためを思う「レコメン精神」
常に相手のことを考えている人なら、自分の知識が相手のニーズに合致しているかを敏感に察知することができるでしょう。その情報が相手のためにプラスになるだろう、という気持ちこそが「レコメン精神」です。「そうなんだ、それならコレ知ってる?きっと気に入ると思うよ」というふうに自分の知識を役立てることができれば、その人はモテ男間違いなしです。
3)編集能力
単に覚えただけの「知識」を、「知性」に昇華するためには、頭の中を整理して、自分の言葉で語ること、そしてAという情報とBという情報を結びつけて新しいCという情報にすることが必要です。そのために必要とされるのは、頭の中の「編集能力」です。
その場その場で最適な形の情報を提供する、そんな編集能力がある男性こそ「知性的」なモテ男なのです。
「物知りな男」に比べて「オタクな男」がなぜモテないのか。それは、オタクはコミュニケーションが苦手だからです。彼らの視線は、自分の好きな世界にだけフォーカスしてますから、それ以外の「社会の常識」とか「他人の目」なんてものは見えません。
「オレたちをほっといてくれ!」がオタクな男性の基本姿勢なんです。女性にとっては、こちらに背を向けている相手に、好意を抱けと言われても無理な話ですね。
そんな「オタクな男」をモテ男に近づけるためのアドバイスは、「3人集まったら名司会者を目指せ!」です。
その場の会話の流れをスムーズにできるような、名司会者を目指すのです。
バラエティ番組を仕切る司会者は、ひとつの話題を上手にAさんに振り、そのリアクションを拾って今度はBさんに振り、会話に乗ってこないCさんに突っ込みを入れたり…と忙しいですよね。
その間、司会者の頭脳はフル回転で、その場にいる全員に気を配っているはずです。オタクと呼ばれるほどの知識を蓄積できるその頭脳があれば、バラエティ番組の司会者の真似をすることもできるはず。
名司会者になったつもりで、サービス精神、レコメン精神、編集能力を学んでいけば、半年後には誰もあなたを「オタクな男」とは呼ばないでしょう。