最近、プロポーズできない男が増えているらしい。
理由はいろいろあるみたいだけど、特に大きいのは昨今の不況の影響からか、
経済的に家族を持つ自信が持てないということなんだそう。
要は、それだけ男が弱くなったということなんだけど、
今回登場する岩田さん(37歳・仮名)もプロポーズができない1人。
「もちろん、過去にプロポーズしようとしたことは何度もありますよ」
じゃあ、結婚したくないとかではないんだ?
「もちろんですよ。私だって、もういい歳ですから、結婚は切実な問題ですよ」
だったら、覚悟を決めてプロポーズするしかないよ!
「ええ……。ただ、いろんなことに責任がまだ持てないというか、特に経済的な問題なんですけど」
だけど、別に職がないわけじゃないんでしょ?
「一応、正社員ですけど、これから家族を養っていくとなると、心許ないというか……。
教育費やマイホーム資金とか、ちょっと自信がないですよね」
とりあえず仕事を持ってちゃんと働いているわけだから。
収入もあるし、そんなに不安に思う必要はないと思うんだけど。
ていうか、今の段階でそんな細かいこと気にする必要はないと思うよ。
「いやいや、それじゃ無責任でしょう。
やっぱりプロポーズするからには、ちゃんと責任を取れるという確信がないと……」
その覚悟は立派だけど、先までは見通せないわけだし、
そこまで考えていたらプロポーズできないんじゃないの?
「だから、プロポーズできなくて悩んでいるんじゃないですか!」
ま、そりゃそうだ。でもプロポーズとか結婚って、腹くくらなきゃできないって面もある。
岩田さんが誠実で用意周到な性格なのはわかるけど、女性からすると優柔不断にしか映らないと思うよ。
「そうですかねえ? だけど、無責任なことはしたくないというか……」
いろんな責任を抱え込みすぎて、身動きできなくなっているというのが実情なのかな。
考えすぎるからプロポーズできないっていう感じなんだろう。
まあ、女性のほうも男性に要求しすぎるのかもしれないけど。
女性にプロポーズできない、とお悩みの岩田義春さん(37歳・仮名)。
相手やお互いの将来について無責任でありたくないというのがその理由らしいが、
あまりに責任を感じすぎてしまうと、逆に身動きが取れなくなってプロポーズができないのは当たり前。
責任感を持つのは立派だけど、
プロポーズには相手と一生添い遂げたいという気持ちのほうが重要なのでは……。
「相手と一生添い遂げたいという気持ちがあるからこそ、無責任ではいられないんですよ!」
もちろん、それはそう。
でも、将来なんてどうなるかわからないわけだし、
不確定なことに今の段階から完璧に責任を持てるかっていったら、そんなの絶対無理じゃない?
「だから、悩んでいるわけですよ」
でも、無理なことを悩んでもしょうがないわけだし。
結婚後、何かのトラブルが起きた時は2人で乗り越えよう、という姿勢のほうが大事なんじゃないかな?
「う~ん、それはそうなんですけどねえ……。実は、もう一つプロポーズできない理由があるんですよ。
どちらかというと、こっちのほうがプロポーズできない理由としては大きいんですが」
それって何なの?
「実はプロポーズするキッカケがないんですよ」
えっ、キッカケなんて自分で作るもんなんじゃないの!?
それだったら経済的な問題とか断られるのが怖いとかいう理由のほうが納得できるんだけど。
「いやあ、どのタイミングでプロポーズを切りだしたらいいのか、わからないじゃないですか」
そんなもん、自分がプロポーズしたいタイミングに決まってるじゃん!
「そんな……! たださえ自分に自信がなくてプロポーズできないっていうのに、キッカケくらいないとプロポーズなんて無理ですよ~」
じゃあ、岩田さん的には、どういうキッカケがあればいいわけ?
「たとえば、相手の女性がプロポーズの気配を察して、プロポーズしやすい雰囲気を作るよう努めるとか……。
女性からそういう話題を振ってくるとか……」
プロポーズのキッカケまで女性頼みって、ちょっとどうなの!?
最近の男性は弱くなったってよく聞くけど、ここまでとは……。
「ダメですかねえ?」
ダメとまでは言わないけど……。
まあ、最近の女性は強いからそういうのもアリかもしれないし、
人生なんて一つのキッカケでガラリと変わったりするから、
女性に背中を押してもらうというのも全くナシでもない話かもしれない。
しかし、ここまでやってあげないとプロポーズできない男って、どうなの?