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交際経験なしの男性が彼女を作るための3つの方法
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今回登場する杉山さん(23歳・仮名)は、今まで女性と付き合った経験が一度もないらしい。
というよりも、どうやって彼女を作っていいのかわからないのだという。
しかし、彼女の作り方と言われても。 そんなノウハウみたいなものはないんだけど……。

「そりゃ、そうですよねえ。だから、彼女の作り方なんて、なかなか他人に聞けないわけですよ」

彼女を作るノウハウなんて別にないけど、強いて言えば
(1)女性と出会う機会を作る
(2)相手の女性をよく知る
(3)相手に自分のことを好きにさせる
――この3つが彼女を作る方法かな。
女性との出会いは?

「まあ、社内には女性も多いし、飲み会も割に参加してるんで、女性との出会いというか接点そのものは多いと思いますよ」

出会う機会はあるんだ。じゃ、気に入った女の子に声をかけたりすればいいのでは?

「それはそうなんですけど……。そこから、恋人関係に発展させるやり方がわからなくて……」

まあ、ただ漫然と女性と会ってるだけじゃ、なかなか恋愛関係には発展しない。
彼女の趣味嗜好とか、彼女に関するいろんなデータを引き出さないと。

「なるほど~。僕みたいにただ会って話しているだけじゃダメなんですね」

ダメとは言わないけど、気になる人とか好きな人と話をしたいと思う時は、
相手のことをもっと知りたい、みたいなところがあるでしょ。
何をすれば彼女が喜ぶとか、どこに連れて行けば喜ぶとか、
そういうことを知った上でデートに誘ったりとかするわけ。

「正直、そこまで考えて女性と接したことはなかったですね。今考えてみると、ただ好きな女性のそばにいたいからみたいな感じで、大した話をしていなかったような気がします。しかし、みんな、いろんなことを考えてるんですねえ……」

そうだね。
ただ、杉山さんが誰から見てもモテモテの男性だったら別。
杉山さんがあれこれ考えなくても、
女性の方からいろいろ考えて杉山さんに近づいてくれると思うよ。
でも、ほとんどの男性は積極的にというか、
意識的に接していかないと女性との関係って発展しないわけよ。

「その辺が僕に彼女ができない理由なんですかね」

相手のことをよく知るだけでは不十分。
一番大事なのは、相手に自分を好きにさせること。これが難しいんだけど。

「確かに。心理学者じゃないんだから、相手の心を読んだりとか、相手の気持ちを操縦したりとかできませんもんね」

嫌いを好きにさせたり、気持ちを操縦するのはできないのだから、
必要なのは相手に興味を抱いてもらうこと。
要は自己アピール。 これがうまくできないと、
たとえ何百万人の女性と出会うような機会があったとしても、恋愛関係にまでなかなか持ち込めない。

女性と接するにも戦略が必要

彼女いない歴23年の杉山さん(23歳・仮名)の悩みは、彼女の作り方がわからないというもの。女性との出会いもないわけでもないし、決して女性が苦手なわけでもない。
しかし、女性との関係を恋愛に発展させる方法がわからないのだと話す。

「僕が何の戦略も持たずに女性と接していたというのはわかったんですけど、じゃあ、どんな風に女性と接していけば恋愛に発展するのでしょうか?」

何も考えずにただ女性と会話していても、相手の女性は杉山さんのことをただの友人ぐらいとしか思わないし、恋愛対象として認識されないだろうから、恋愛関係に発展しづらいだろうしね。

「そうなんですよ。だから、思い切ったことをしなきゃと思って、デートに誘ったり、告白したりするんですけど……」

で、断られてしまう……と?

「ええ、断られるだけだったらまだしも、『なんであなたが?』 みたいな意外な顔をされるんですよねえ。要は、ハナっから恋愛対象として考えられてなかったという……。それが一番傷つきますよね。世の男たちみたいに、自然な感じで女性と仲良くなって、デートとかを重ねて告白に至って女性と付き合う、みたいな流れを作れないですかねえ?」

前回も話したように、それにはまず自己アピールとか演出が必要。
杉山さんの場合、女性との出会いもあって、とり あえず親しく会話する段階まではこぎ着けているわけだから、特にそういう戦略が必要だよね。
女性との会話というのはどんな感じなのかな?

「どんな感じって、まあ他愛もない話題がほとんどだけど、お互い話も合うし、楽しいよねっていう感じですかね」

どっちの方がよく喋る?

「それは圧倒的に僕の方ですね。女性の方はどちらかというと聞き役みたいな感じかな」

会話の中で、女性に対して好意を匂わせたりはしないのかな?

「う~ん、どうなんでしょうかねえ。自分としてはさりげなくアピールしてるつもりではあるんですけど、女性の反応を見るとあんまり通じていないような気も……。行き当たりばったりに会話しているだけだからなあ」

なるほど。それじゃ、相手に通じていない可能性が高いね。
何よりも、何も考えなしに女性と会話しているのが一番良くない。
なぜ、好きな女性と話をしたいのか、ということをよく考えた方がいいんじゃない?

「えっ、好きな女性と会話したいのは当たり前じゃないですか!?」

そうなんだけど、それだけじゃ女性に好意は伝わらないし、恋愛関係に発展できないと思うよ。 男が好きな女性と話をしたい最大の目的は、その女性と付き合いたいということでしょう。
だから、会話というのはその女性と付き合うという最終目的のための伏線になるんだ。
その女性と付き合うためには、どんな会話をすればいいのか、もっと言えばどんな風に振る舞えばいいのか、を考えなきゃいけない。杉山さんに最も欠けているのが、そういう視点なのかなと思うよ。それが自己アピールや演出。
では、実際にどんな風に女性と接すればいいのか?

女性の誘いにすぐに乗らない

女性との出会いはあるものの、そこから恋愛関係にどう発展させていけばいいのかがわからないのが、悩みという杉山さん(23歳・仮名)。
彼の問題点は何の戦略も持たずに女性と接していたことだが、では実際にどのように接したら女性の心の琴線に触れるような存在になれるのか?

「具体的には、どのように女性と接すれば友達関係から恋愛関係に発展していけるのでしょうか?たとえば、自分のことをすごいアピールしちゃうとか?」

自己アピールに努めるあまり、よく女性に自分のことばかり話しちゃう男性っているよね。
でも、それは一番のタブーだと思うよ。

「えっ、そうなんですか?でも、前に自己アピールが大事って言ってたじゃないですか。それに、自分のことをアピールしないと、女性に恋愛対象として認識されないんじゃ……」

もし、杉山さんが逆の立場になったことを考えてみたらわかると思うんだけど、自分のことばかりずっとしゃべっている人ってどう思う?

「ああ、それはナイですね(笑)」

でしょう?相手に好印象を与えるという点において、過剰な自己アピールは何よりも逆効果。恋愛関係に発展する以前に友達関係もおぼつかないよね。

「じゃあ、どんな風に自分のことをアピールしていけばいいんですか?」

もちろん、「意思表示」することは必要だよ。でも、単純なやり方ではダメ。 たとえば意中の女性に、平日の夜の遅い時間に飲みに誘われたとしよう。こんな時、杉山さんならどうする?

「決まってるじゃないですか!夜遅かろうと次の日に仕事があろうと、速攻で彼女と飲みに行っちゃいますよー。ここで断っちゃ、相手に自分の好意が伝わらないじゃないですか。何があろうと、彼女の誘いは断らない。ここが好意の一番の見せどころですからね」

ところが、それが違うんだよ。ここで誘いに乗っちゃうのが、杉山さんが恋愛関係に発展できない原因だと思う。 正しい対処法は、「ゴメン、明日の仕事にひびくから無理。来週の○曜日だったら大丈夫だけど」と断ること。

「えっ、なんか冷たくないですか?ていうか、それじゃ彼女に自分の好意が伝わらないじゃないですか。せっかくのチャンスなのにもったいない。

いやいや、そんなことはまったくなくて、むしろ断った方が彼女の心にインパクトを残すんだよ。 まず、こういう断り方をすれば、仕事を大切にしていることや自己管理もできていることを相手にさりげなくアピールできるじゃない。

「確かに、ただ口で仕事が好きだの何だの言うよりは真実味がありますけどねえ……。でも、ここで断っちゃうのはどうなのかなあ。もう誘ってもらえなくなったりしませんか?」

だから、「来週の○曜日だったら大丈夫だけど」ってフォローもしているでしょ。
だから、相手には自分のことが嫌で断っているんじゃないことは、ちゃんと伝わっている。

「なるほど~、なかなか高度なコミュニケーションスキルですねえ」

というか、こういうことを普通にやれないと、彼女なんてできないかもしれないよ。
それにすぐに誘いに乗っちゃうようじゃ、相手に「寂しい人」とか思われて恋愛感情のテンションも下がるというもの。相手の気を引こうと無理をしたところで、相手に自分の心を見透かされてしまうだけだからね。

「そっかー。でも、そこまで考えて女性と会話するというのは難しいですねえ。僕にできますかね?」

「できますかね?」じゃなくて、やってみようよ。それに何でも彼女の言うことに従うんじゃなくて、たまに反論したり異を唱えたりするというのは、意外性も演出できて得策なんだよ。そして、この意外性こそが恋愛関係に必要なトキメキ感なんだよ。
杉山さんに欠けているのが、相手に「また会いたい」と思わせるようなトキメキ感。何にも考えないで女性と接するのは論外だけど、ただ押すだけでは恋愛の成就は不可能。
恋愛には押したり引いたりという、微妙な駆け引きが必要なんだよ。

 

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