ずーっと好きだった人と、成りゆきとはいえ一緒にすむことになりました。肉体関係もあり、好意の言葉も聞いています。ですが、ある日なんとも思っていない。恋愛の対象にはならない。と言われました。家を出て行こうにも、行くあても、お金も無いので毎日息苦しい生活です。子供の頃に男性に性的虐待を受けていて、この人なら全て受け入れてくれると、委ねていただけに、男の人が気持ち悪くてしかたありません。どうしたらいいでしょう。
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この質問に関する回答
とはいえ、性的に虐待を受けたり、幼い頃、親の愛を得られなかったと感じている人は、「この人なら!」と自分を無条件に受け入れてくれる人が欲しくて、そういう対象を見つけると、「これが全て」とばかり依存していまいがちですよね。たとえば『源氏物語』の浮舟は、父親には認知もされず、母親には「せめてこの子だけは」と、自分の夢を押しつけられて、つまり親に歪んだ愛情を注がれて育ちました。そのため母親公認で薫という自分の身分以上の男の愛人になるのですが、放置された隙に、匂宮に犯されてしまいます。が、彼女は寂しさのあまり、自分を強姦した匂宮に惹かれてしまい、関係を重ねてしまう。それがパトロンの薫にばれ、自殺を図るのです。この浮舟は、命を救ってくれた僧尼に、「自分は生きていても価値のない“不用の人”だ」と言います。自殺という、貴族にあるまじき過激な方法を浮舟が選んでしまったのは、自分を“不用の人”としか感じることができない育ち方をして、自分に自信がもてなかったんですね。そして男の人との関係を人生の「全て」と勘違いしてしまった。でもそんな浮舟も僧尼に命を助けられ、出家を遂げて、「これで男とつきあわなく済む」と思ったところで、やっと魂が救われます。
男の人が気持ち悪いなら、つきあわないようにすればいいのではないでしょうか。今はとにかくアルバイトでも何でも、あなたができることをして現金を稼ぎ、経済的自立を図ることが肝心です。そうすれば、おのずと精神的な自立の道も、少しずつ開けてくるでしょう。