うーん、それは腹が立ちますよねえ。
文章で見た限りですと、そんなこと言われたら、好意を持っているのかと私も思ってしまいそう。
「この歳でその程度の会話が男性からの好意だと思った私がばかだったのでしょうか？」という質問には、いいえ、とお答えしましょう。
ただしね、社交辞令か好意かは、声のトーンとか、顔の表情とか、言葉以外の手がかりがないとわからないし、さらには個人差が大きい、とも付け加えたいと思います。
あなたはとても慎重な方で、たいていの好意的な言葉は社交辞令とかお世辞だと受けとっているんですね。
いつも慎重だから、今回はよけいに頭に来たんでしょう。
でもね、もしかしたら今まで社交辞令だと思っていた言葉の中に、好意も混ざっていたかもしれないですよ。混乱させたらごめんね。「心構え」ってないと思うんですよ。
つまりね、人によって同じ言葉の意味が違うんです。

「きみの力になれたらうれしい。」こうやって文章でみると、これは好意だなーと思いたいですよね。
でも、普段のその人はどんな言葉の使い方しているんでしょう？　
もしかしたらいつもこういう言葉使いをしていて、とくに深い意味を持たせていないかもしれない。
相談したいと言われることがうれしい、という「いい人」かもしれないし。
もっとわかりやすい例をあげましょうか？　
普段笑わない人が笑顔を見せていたら、とくべつにうれしいことやいいことがあった、とか何か意味があるはず。
でも、いつもニコニコしている人が笑っていても、とくに深い意味はないでしょうね。
言葉の使い方もそれと同じだと思いません？　
いつも「きれいだね」と女性に言ってる男性から「きれいだね」といわれても、あきらかにそれはお世辞、社交辞令ですよね。
でも、女性に嫌みしかいわない男性から「きれいだね」と言われたら、お世辞以上だと思っていい。
「今後の心構え」を知りたい、ということですが、その言葉だけを見て、「これは社交辞令か好意か？」と見分ける一般的な法則はないと言っていいでしょう。
見分けるために必要なのは、その言葉を使っている当人の、いつもの言葉遣いを知ることです。
たとえある男性が「○○さんって好きだなー」と言っても、誰にでもいつでも言ってる言葉だったら、とくに意味はないのですから。

もちろん、わざと好意を装って、恋人がいるのに、ほかの女性（男性）を誘惑するのが楽しいという人もいます。
でも、まずそこまで考える前に、その人のいつもの言葉遣いかどうかを見極めるといいと思います。
気をつけて見ていると、その人の性格も見えてきますから、好意を装って、だまそうとしているのかどうかも見分けられるようになるでしょう。
そのためには、あんまり慎重になりすぎない方がいいかもね。
社交辞令だと割り切りすぎていると、一歩踏み込んだ会話ができないでしょ？　
そうなるとその人のいつものパターンかどうか、どんな性格の人かも見えてこない。
ま、ある種の「訓練」とか「練習」、つまり、いろんな人を見ていくうちにつかめてくるものだと思います。
いつも壁をつくっていると、相手が見えてこないまま、つまり訓練ができないままです。
今回は頭に来たかもしれないけど、「ばかだった」だなんて思わないで、いい練習のひとつだったくらいに考えましょうよ。
そしてどんどんいろんな人ともう少しつっこんだ話しみては？
もしかしたら、過去に社交辞令だと切り捨てたものの中に本物の好意があったと再発見できるかも・・・？？