とても理性的な方なんだろうなあ、と思いながらご相談を読ませていただきました。
おそらくご自分でもそう思っていらっしゃるのではないでしょうか。
今まで恋愛したことがない理由を自分なりに考えたり、まわりの人に自分の印象を聞いたり、といろいろご自分でできることはしっかりなさっています。

でもね、思ったんですけれど、恋愛っておそらく理性とは正反対の場所にある。
あなたが理性的に判断している部分とは違う部分で「やってしまうこと」なんじゃないかな。
恋愛さえすればそれですべて幸せになるわけではないし、相手が誰でもいいわけではない、とおっしゃるあなたは実に正しいです。
でも・・・恋は「落ちるもの」でしょう？
人によっては、フェロモンによって刺激されて起こるもの、というかもしれません。
いずれにしても、冷静沈着に相手を判断していたら、「落ちにくい」ものです。
「また恋に落ちてしまった私、なんておろかなんだろう」、というような歌詞が世の中にたくさんあるでしょう？
恋愛は理性的に行う行為ではないのですよ。
感情だけが支配する世界なのです。

ご相談の最初の方で「私はこのことを特に気にしているわけではありません」とおっしゃっていますが、「今まで一度も本気で人を好きになったことがない・・・
悲しいことだと思います」「恋愛をできる私になりたい」とあとで書いていらっしゃいます。
気にしてない、と言いつつも、やっぱり気にしている自分がいる。
ちょっとイジワルしているみたいに聞こえたらごめんなさいね。
そうではなくて、もっと自分の気持ちに素直になってもいいのかな、と思ったので、あえて指摘しちゃいました。

あとね、「何度でも言うようですが、私は誰でもいいから付き合いたいと思っているわけではなりません」と書いていらっしゃいます。
もしかしたら細かく条件づけた理想像がはっきりありすぎて、それ以下はダメ、と自分にストップをかけているのかな、とも思いました。
つまり、誰かに出会った時に、どこかで「すてきだな」「いい感じの人だな」と感じているのに、理想像ではないから、ということでその素直な気持ちを打ち消してきた。
心あたりありますか？　ちょっとはいいなと思った人はいませんでしたか？

「人を好きになる気持ちが未熟」ということはないと思います。
だってあなたは「とある人の熱狂的なファン」なんでしょう？　
恋愛って「熱狂的なファン」の延長だと思いませんか？　
その人のことを考えるだけでとても幸せな気分になる。
恋愛ってそういうものでしょう？　
自分以外のものに気持ちを寄せること。
ただ、ファンなら一方的に盛り上がっていればいいけれど、恋愛関係になるには相手からも好きになって
もらわないといけない。
逆に言うと拒絶される危険があるわけです。
もしかしたら、あなたはその危険を避けるために、自分から相手をシャットアウトしているのかもしれません。
つまりスキを見せない。

誰からもアプローチされたことがないのは、あなたが誰にもスキを見せないからだと思います。
「私はそんなに恋愛に興味ないの」というややお堅い雰囲気をあたりに漂わせているのかもしれません。
自分では意識しなくても、ボディーランゲージとか顔の表情などにそういうものが出ていると、男性は手をだしません。
拒絶が目に見えるからです。
もしかしたら相手が自分の方を振り向いてくれるかもしれない、という期待もしくは誤解があってこそはじめてアプローチがなされるのです。

じゃあ、どうしたらいいのでしょう？

誰かのファンであるあなたは、その人に関しては自分の気持ちにとても素直だと思います。
その素直な自分を日常生活にちょっと持ち込んではいどうでしょうか？　
誰かに対してすてきだとか、いいな、とちょっとでも思ったら、それを否定しないようにする。
いいと思った相手の何かをほめてみる。
自分に寄せられた好意は、度が過ぎない限り、うれしいものです。
ただし重い告白にしてはいけません。
相手が軽く「ありがとう」と言える程度にほめる。
誰にでもいいところはあります。それを見つけるように努力していくことで、またそれがすてきだなと思うことで、あなたのまわりに実は恋愛の対象となる人がたくさんいると気づくかもしれません。
これから本気で「好きな相手」を見つけるためにも今、いろいろな異性を知り合うことが大事です。これから先、好きな相手を見つけて一緒に過ごしたいと考えているのであればまずは、行動あるのみ。