結婚したい、と言い切ってしまうあなたが、わたしはとても好きなので、応援します。でも、ちょっと待って。
　あなたは「結婚して何がしたいのか。結婚したらどうなるか」、ご自分でわかっていらっしゃいますか？
　自分の幸せは自分でみつけるもので、結婚相手がもってきてくれるものではないのです。
　自分の魅力がわからない、というけれど、結婚するにはこんな女でないといけない、と、大きな背伸びをしたり、自分の中で完璧な女性の理想像をつくりすぎているのではないでしょうか。理想は高く持つほうがいいけれど、そこにたどり着くには時間がかかるのですから、まずは今現在の等身大の自分を認めて好きになってあげてください。そのためにも、ちょっと遠回りに見えるけど、結婚以外のことで自分が今できること、やってみたいなと思うことを考えてみましょう。
　結婚は、機会があったら、あたしの人生を楽しく生きるために「ついで」に、しておけばいいくらいの気持ちでいたほうがいいですよ。次に、来るもの拒まずという問題について...。結婚相手の条件は厳しく設定したほうがいいですよ。といっても、結婚相手は年収が１５００万円以上で、背があたしより１５センチ高くて...という意味での条件ではありません。
　「あたしは夜遅くまで仕事があるから、ひとりでごはんを作ってちゃっちゃと片付けられる、放っておいても大丈夫な男じゃないとダメ」「あたしは父親が借金の保証人になってタイヘンな思いをしたから、そういう類のお人よしさを持った人はダメ」「あたしは自分があわてるとパニックになるから、彼は冷静沈着で鷹揚でいてくれないと困る」という具合に、生活レベルでの「これはなし」なことを明確にしておかないといけません。そして、そのことを伝えてわかってくれる相手かどうか、というのも大事なことです。
　わたしは昨年、結婚（２回目）しましたが、バツイチ、子持ちの女との交際を反対するような親がいる人は困る。わたしがよくても、息子が気にいらない男はダメ。自分が家で仕事をしているので、彼は会社で働いていて、なおかつ、同じくらい家事ができる人でないとイヤ。と、自分に対して、ものすごい強気な３つの条件を課していました。それがクリアできないなら結婚しなくてもいい、と心に決めていたほどです。それでも、条件をクリアした相手をみつけることができました（だから、わたしは息子と同じくらい夫を大切に思うし、できるだけ彼らにやさしくしたいので、日夜、悪戦苦闘しています）。
　たとえば、タバコのことだって同じだと思います。あなたのすべてを受け入れてくれる男なら、タバコを吸うことでガタガタいったりしないはず。タバコを吸うあなたもひっくるめて愛してくれるはずなのです（健康を気遣って意見するなら別ですけど）。
　来るもの拒まずより、目標は絞れるだけ絞ったほうが、そこに力を注ぐことができていいと思います。
　自分で条件を決めて、ぜひ、あなたを丸ごと受け入れてくれる相手をみつけてほしいです。がんばって。